<定期接種ワクチン>子宮頸がんなど3種追加 厚労省方針
毎日新聞 5月23日(水)20時40分配信

 厚生労働省は23日、子宮頸(けい)がん、インフルエンザ菌b型(ヒブ)、小児用肺炎球菌の3ワクチンを来年度から定期予防接種に加える方針を決めた。

 3ワクチンの接種は同省が今年度までの3年間、助成事業を実施、国と市町村が折半する形で公費負担し、1割を自己負担としている市町村もある。定期接種は一般的に多くの市町村が無料で実施しており、3ワクチンを定期接種に加えると自治体の負担が増える可能性がある。厚労省は改正予防接種法案の今国会提出を目指すとともに、全国市長会や町村会を通して自治体と財源確保策を協議する。

 また、世界保健機関(WHO)は水痘(水ぼうそう)、おたふく風邪、成人用肺炎球菌、B型肝炎の4ワクチンの接種も推奨しており、厚労省の予防接種部会はこれらも定期接種にするのが望ましいと提言。同省は今後財源が確保されれば順次追加するという。

 日本では70~80年代、予防接種の副作用被害をめぐる訴訟で国の敗訴が続いた。94年の同法改正で接種は義務規定から努力規定に変わり、欧米先進国と比べ接種ワクチンの拡大が遅れていた。

【井崎憲】

最終更新:5月23日(水)21時9分

厚生労働省は23日、子宮頸(けい)がん、インフルエンザ菌b型(ヒブ)、小児用肺炎球菌の3ワクチンを来年度から定期予防接種に加える方針を決めた様だ。

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