<神戸児童殺傷>土師君事件から15年 父守さんが手記
毎日新聞 5月23日(水)3時0分配信

 神戸市須磨区で97年に起きた小学生連続殺傷事件で、小学6年だった土師(はせ)淳君(当時11歳)が殺害されて丸15年となる24日を前に、父守さん(56)が報道各社に手記を寄せた。「今でも子供の可愛い笑顔を、つい昨日のことのように思い出します」と心境をつづり、事件の真相を求め続ける親の思いを吐露した。

 手記では、少年法について「08年の改正で被害者の審判傍聴が認められるなど大きく改善されたが、まだまだ不十分」と訴え、加害少年の顔が見える場所からの陳述や、重大事件の事実認定における検察官関与の原則化、被害者からの質問権などの実現を課題として挙げた。

 犯罪被害者への対応については「拙さが目立つ事例が見受けられます」と指摘。「多くの法律や制度ができても、運用する人たちに十分な認識がなければ実効が伴いません」と苦言を呈し、関係者に理念の理解を浸透させるよう求めた。

 守さんによると、今年も加害者の元少年(29)からの手紙を今月18日に代理人弁護士を通じて受け取った。「自分自身に向かい合い始めたのではないかと思われる内容だった」という。守さんは取材に「事件について、なぜ、どうしてという真実を、彼自身がきちんと分析した上で、彼自身の言葉で説明してほしい」と話した。【渡辺暢】

最終更新:5月23日(水)3時29分

この事件は覚えている。
世間を震撼させた余りにも残忍な事件。
そして今後も忘れないであろう。

暗黒の稲妻