シーリングライト、LEDが蛍光灯を逆転 省エネで普及の原動力に
フジサンケイ ビジネスアイ 5月21日(月)8時15分配信


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日立アプライアンスのLEDシーリングライトの新製品(写真:フジサンケイビジネスアイ)
 天井に直接取り付けて部屋全体を照らす照明器具「シーリングライト」の今年3月の販売台数で、LED(発光ダイオード)タイプが蛍光灯を追い抜いた。夏場の電力不足への懸念から、消費電力の少ないLEDの省エネ効果への期待が高まったからだ。インテリアとしてデザイン性が重視される住宅用照明で電機各社ともラインアップを拡充しており、LED普及の原動力になっている。

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 LED照明は東日本大震災以降、節電効果でじわじわと販売数を伸ばしてきた。

 調査会社GfKジャパンによると、LEDタイプのシーリングライトの家電量販店での販売台数が今年3月に蛍光灯を逆転し、4月時点での国内販売に占める構成比が57.7%と蛍光灯との差を広げている。

 LEDタイプの価格は4万~7万円と初期費用が高額。このため一時、販売数が頭打ちとなったものの、全国の原発の稼働停止が現実味を帯びてきた昨年10月ごろから再び売れ行きが急回復しているという。

 日立アプライアンスやパナソニック、シャープなど各メーカーは、LED照明の中心となるシーリングライトの新製品を相次いで市場に投入。パナソニックは家庭用LED照明器具を約1000種類そろえ、2012年度には同器具で350億円の売上高を目指す。日立アプライアンスも、LED照明の機種数を今年度中に150から250機種に増やすとしており、市場はますます活性化しそうだ。

最終更新:5月21日(月)11時30分

天井に直接取り付けて部屋全体を照らす照明器具「シーリングライト」の今年3月の販売台数で、LED(発光ダイオード)タイプが蛍光灯を追い抜いた様だ。

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