ニホンヤモリ 実は外来種か
5月17日 13時1分

九州から東北の広い範囲で住宅の軒下などに生息している「ニホンヤモリ」は、昔から日本に生息する在来種と考えられてきましたが、平安時代以降に中国から持ち込まれた外来種である可能性の高いことが、兵庫県立大学の調査で分かりました。
ニホンヤモリは、江戸時代末期に来日した医師のシーボルトが入手した標本を基に新種として報告されて以来、日本の在来種と考えられてきました。
ところが、兵庫県立大学の太田英利教授らのグループが、中国に生息するニホンヤモリと遺伝子を比較したところ、ほとんど違いはありませんでした。
比較的寒さに弱いニホンヤモリの生息場所は、中国では温暖な南東部の岩山などですが、日本ではほぼ例外なく住宅地などの人工的な環境で冬の寒さをしのげるところでした。
さらに平安時代末期以前の和歌や随筆にニホンヤモリを指す記述は見つかっていないことなどから、研究チームは、ニホンヤモリは、平安時代以降に中国との貿易船などを通して持ち込まれた外来種である可能性が高いとしています。
生物学の分野では、ここ十数年、遺伝子分析のコストダウンに伴う普及によって、クサガメなど長年身近な在来種と思われていた生物が外来種と分かるケースが相次いでいて、太田教授は「これまで常識と思われていた生物の由来が今後も変わっていく可能性がある」と指摘しています。
(記事元:NHKNewsWeb)
URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120517/k10015182611000.html
へぇ・・・てっきり在来種だとばかり思っていた。
暗黒の稲妻
5月17日 13時1分

九州から東北の広い範囲で住宅の軒下などに生息している「ニホンヤモリ」は、昔から日本に生息する在来種と考えられてきましたが、平安時代以降に中国から持ち込まれた外来種である可能性の高いことが、兵庫県立大学の調査で分かりました。
ニホンヤモリは、江戸時代末期に来日した医師のシーボルトが入手した標本を基に新種として報告されて以来、日本の在来種と考えられてきました。
ところが、兵庫県立大学の太田英利教授らのグループが、中国に生息するニホンヤモリと遺伝子を比較したところ、ほとんど違いはありませんでした。
比較的寒さに弱いニホンヤモリの生息場所は、中国では温暖な南東部の岩山などですが、日本ではほぼ例外なく住宅地などの人工的な環境で冬の寒さをしのげるところでした。
さらに平安時代末期以前の和歌や随筆にニホンヤモリを指す記述は見つかっていないことなどから、研究チームは、ニホンヤモリは、平安時代以降に中国との貿易船などを通して持ち込まれた外来種である可能性が高いとしています。
生物学の分野では、ここ十数年、遺伝子分析のコストダウンに伴う普及によって、クサガメなど長年身近な在来種と思われていた生物が外来種と分かるケースが相次いでいて、太田教授は「これまで常識と思われていた生物の由来が今後も変わっていく可能性がある」と指摘しています。
(記事元:NHKNewsWeb)
URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120517/k10015182611000.html
へぇ・・・てっきり在来種だとばかり思っていた。
暗黒の稲妻