熱闘甲子園!栗山采配で日本ハム連勝
サンケイスポーツ 5月18日(金)7時51分配信


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九回、ついにマウンドの中心で“甲子園愛”を叫んだ栗山監督に刺激され、日本ハムは交流戦を連勝でスタートした(写真:サンケイスポーツ)
 (セ・パ交流戦、阪神1-4日本ハム、2回戦、日本ハム2勝、17日、甲子園)監督版“熱闘甲子園”だぜ! 日本ハムは17日、阪神2回戦(甲子園)に4-1で勝利。栗山英樹監督(51)が、キャスター時代に高校野球の取材で何度も訪れた“聖地”で躍動した。九回には監督就任後初めてマウンドへ出動するなど、特別な球場で高校球児もビックリの熱血采配を展開。新監督が初の交流戦を連勝でスタートした。

【写真で見る】ゲームセットで増井を出迎える日本ハム・栗山監督

 ジッとしていられなかった。3点リードの九回。増井が連打で無死一、二塁のピンチを迎えた。逆転を願う虎党の大歓声のなか、栗山監督はさっそうとマウンドへ向かった。

 「初めてだよね。俺が行くと選手は力が入っちゃうから、行かないようにしていたんだけど。甲子園が動かした? そうなんだろうね」

 今季39試合目にして初のマウンド出動。実は吉井投手コーチに「行ってくれ」と声をかけたものの、「あ、俺が行くわって、自然と動いていた」と“甲子園の土”に招かれるように、ほぼ無意識に飛び出していたのだ。

 「聖地であることを、思い出してほしい。高校のとき全力で、命がけで目指した場所。そこで大人になってやれるんだから。全部出し尽くせ!」

 技術論でも精神論でもない。東京・創価高時代は出場できなかった栗山監督の“甲子園論”。これに奮い立った増井は、後続を見事に断った。

 昨年までの3年間、テレビ朝日系「熱闘甲子園」のメーンキャスターとして大会を取材した。甲子園での練習日となった15日、高校野球開催時の取材エリアの場内通路で、思わず足を止めた。

 「ずっとここで選手を待っていたんだよ。島袋(興南高-中大)、雄星(花巻東高-西武)、吉永(日大三高-早大)…。俺にとっては、甲子園のなかでも“ここ”が特別な場所なんだよ」

 聖地に込めた熱い思い。これに自軍の選手は後押しされ、阪神の選手は気押された。“甲子園愛”で連勝した指揮官は「甲子園から力をもらっていると感じた。阪神と甲子園に感謝したい」と、最後まで感動モードのまま、名残惜しそうに移動のバスに乗り込んだ。

最終更新:5月18日(金)9時28分

阪神の戦い方は全然「熱闘」ではなかったんだな・・・ぼそり。

暗黒の稲妻