<フランス組閣>外相にファビウス元首相 初の閣僚男女同数
毎日新聞 5月17日(木)10時1分配信

 【パリ宮川裕章】フランスのジャンマルク・エロー首相は16日、閣僚名簿を発表し、外相にローラン・ファビウス元首相(65)を任命した。保守派のシラク大統領時代の2002年にジョスパン内閣が退陣して以来、10年ぶりの社会党内閣が誕生した。オランド大統領の意向を反映し、専門分野を考慮しつつ、党内左右両派のバランスにも配慮した実務型で、欧州エコロジー・緑の党の女性議員、セシル・デュフロ氏(37)を地域平等相に起用するなど、仏史上初めて閣僚数が男女同数となった。

 ファビウス氏はミッテラン大統領時代の1984年に37歳の若さで首相に就任し、ジョスパン内閣で財務相を務めた社会党の重鎮。オランド氏が首相としての外交経験を評価し、選挙前から特使として日本を含め諸外国に派遣していた。財務相には経済、財政通で選挙キャンペーンの指揮を執ったピエール・モスコビシ氏(54)を起用。内相にはスペイン出身で移民、治安問題に詳しい党内右派のマニュエル・バルス氏(49)を任命した。昨年10月の社会党予備選で反グローバリズムを唱え3位に入った党内左派のアルノー・モントブール氏(49)は産業再生相に抜てきした。またデュフロ氏ら閣僚34人中17人を女性が占めた。

 一方、マルティーヌ・オブリ党第1書記(61)は閣僚から漏れた。仏メディアによると、オブリ氏が首相以外のポストを固辞したとみられている。

 仏国立社会科学高等研究院の吉田徹・客員研究員は「要職は専門家、実力者で固めながらも党内に亀裂を生じさせないよう派閥や選挙の論功にも配慮するなどよく練られている。6月の総選挙を乗り切るための現実的な布陣だが、大統領選で噴出した有権者の現状政治への不満の解消とどう両立させるかが課題だ」と指摘する。

最終更新:5月17日(木)12時38分

能力や実績で組閣した結果が男女半々になった訳ではなく初めから数に制限をかけていたのではないかな。
能力があるなら極端な話だが全員男でも全員女でもその方が国民の為になると思うのだが。

暗黒の稲妻