<スカイツリー>見物客のマナー違反が表面化…対策に本腰
毎日新聞 5月15日(火)22時5分配信


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開業を目前に控える東京スカイツリーの周辺道路では、見物客が狭い路地に車を止め、周辺住民から苦情が寄せられている=東京都墨田区で、岩下幸一郎撮影
 22日の開業を控える東京スカイツリー(東京都墨田区)。住宅地の真ん中に立地していることもあり、すでに違法駐車や騒音、ゴミの散乱などの問題が表面化している。休日には20万人の集客も予測され警視庁や墨田区は対策に乗り出した。

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 ◇違法駐車、騒音、ゴミ散乱……

 5月6日のツリーのライトアップ。隅田川にかかる言問橋はハザードランプを点灯させた違法駐車の車両がずらりと並んだ。吾妻橋では歩道を人が埋め尽くし警察官が駆け付ける一幕もあった。

 周辺では平日も違法駐車が増えている。本所署は今年1月に、ツリーの半径500メートル程度を駐車監視員が活動する最重点地域に指定した。「東京スカイツリータウン」の駐車場が918台、提携先も453台と心もとなく、警視庁は車が住宅街の生活道路に入り、路上駐車が増えることを警戒。周囲の区道について、主に午前7時~午後8時だった駐車禁止の時間帯を6月にも「終日」に変更する方針を決めた。

 ツリーの約50メートル南に位置する川沿いの区道は「ツリーに一番近い場所」として建設中から話題を呼んでいる。混乱回避のため昨年3月に一方通行に指定されたが、夜中に若者がたむろしたり、ゴミ置き場の周りに空き缶や弁当の容器が散乱し、区に苦情が寄せられる。区は今年4月から1日3回、夜間に警備員を巡回させ、清掃員10人を雇い、見物客が多い地域で毎日ゴミ拾いを行う。【黒田阿紗子】

最終更新:5月15日(火)22時19分

皆さんルールは守って正しく、楽しく。

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