NY株、4カ月ぶり安値=ギリシャ政局不安で〔米株式〕(15日)☆差替
時事通信 5月16日(水)6時0分配信

 【ニューヨーク時事】15日のニューヨーク株式相場は、ギリシャの政局混迷を嫌気して続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比63.35ドル安の1万2632.00ドルと1月19日以来、約4カ月ぶりの低水準で引けた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同8.82ポイント安の2893.76で取引を終了した。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6577万株増の8億6722万株。
 ギリシャでは、6月にも再選挙が実施されることが確定。新政権が緊縮策を放棄すれば、財政再建を前提としたユーロ圏による金融支援の停止や、ギリシャの欧州統一通貨ユーロからの離脱といった最悪の事態につながりかねないとの懸念が高まった。
 一方、この日発表された欧米指標の内容はおおむね堅調。ユーロ圏の1~3月実質GDP(域内総生産)速報値が前期比横ばいとマイナス成長を回避したほか、5月のニューヨーク州製造業景況指数は市場予想を大幅に上回った。
 そのため、相場は当初は底堅さを保ったが、「もしギリシャがデフォルト(債務不履行)となれば、ポルトガルやスペインにも同様の危機が広がるとの連想が働く。欧州問題の不透明感が強く、上値を追える状況ではない」(準大手証券)との見方が支配的となり、引けにかけて売りに押された。
 個別銘柄では、化粧品販売大手のエイボン・プロダクツが9.7%安。同業のコティがエイボンに対する買収提案を取り下げると発表したことを受けて売られた。一方、この日株主総会を開催したJPモルガン・チェースは、反発して引けた。(了)

最終更新:5月16日(水)8時48分

どっちに転ぶのだろうか。
今度リーマンショックの様な状態になったら、何処の国も立ち直るのは大変そうだが。

暗黒の稲妻