<政治>谷垣氏に再会談打診…首相側「連休中に」自民は拒否
毎日新聞 5月16日(水)2時33分配信


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野田佳彦首相=藤井太郎撮影
 野田佳彦首相(民主党代表)側が自民党の谷垣禎一総裁側に対し、大型連休中の「再会談」を打診していたことが15日、分かった。複数の両党関係者によると、藤村修官房長官が自民党の大島理森副総裁に「首相が訪米から戻る連休後半に党首会談をお願いしたい」と5月3~5日の日程を提示したが、谷垣氏ら自民党幹部が協議し「環境が整っていない」として断った。

【先月の党首討論では】「トップ会談を」…首相のお願い不発

 首相と谷垣氏は2月25日に東京都内のホテルで極秘に会談したことが明らかになっている。このときは自民党側から申し入れたが、首相が消費増税法案の今国会成立への協力を要請したのに対し、谷垣氏が協力と引き換えに衆院解散・総選挙を行う「話し合い解散」を求め、折り合いが付かなかったとされる。

 再会談の打診は、消費増税法案に反対する小沢一郎民主党元代表に対し、政治資金規正法違反事件の無罪判決(4月26日・東京地裁)が出た時期に当たる。元代表が復権の動きを強める中、首相は谷垣氏に改めて法案成立への協力を求めたい考えだったとみられる。

 首相側は消費増税法案を国会に提出した3月末以降、岡田克也副総理や藤村長官らが大島氏らに早期の再会談と対案提出を働きかけてきた。自民党の対案をのんで法案を修正し成立させる算段で、自民党側も呼応する形で社会保障政策の対案を準備。首相と谷垣氏の双方が大型連休後半の日程を空け、再会談の可能性を探っていた。

 一方で自民党側はこの間、首相側に小沢グループを排除する「小沢切り」や、最低保障年金制度などマニフェスト政策の撤回を協力の条件として突きつけ、首相に「覚悟」を示すよう迫ってきた。

 しかし、民主党の輿石東幹事長が元代表の党員資格停止処分の解除手続きを連休明けに進めることを明言。首相はこれに抵抗せず、参院の問責決議を受けた2閣僚の交代を自民党が強く求めたのにも応じなかったため、自民党の幹部協議は「首相の覚悟が見えない」として再会談を拒否することで一致した。

 自民党筋は「再会談は岡田氏が輿石氏を説得するのが前提条件だったが、その約束が果たされなかった」と明かす。

 谷垣氏は14日の講演で「党内を十分まとめるか、反対する方とはきちんと決別する覚悟を示すべきではないかと(首相側に)申し上げている」と首相への不信感をにじませた。【犬飼直幸】

最終更新:5月16日(水)11時8分

人が休んでいる連休中にコソコソと国民を欺く会談をしようなんてみっともないな。
まぁ往生際が悪過ぎだ。
諦めてさっさと解散して信を問えよ。

暗黒の稲妻