<木曽川うかい>初の女性鵜匠 来年にもデビュー
毎日新聞 5月15日(火)14時18分配信


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田中志典市長から鵜匠見習に任命された稲山琴美さん=愛知県犬山市役所で2012年5月15日、花井武人撮影
 1300年の伝統がある愛知県犬山市の「木曽川うかい」で、初の女性鵜匠(うしょう)が誕生する。同県小牧市南外山の稲山琴美さん(23)で、15日、市から鵜匠見習に任命された。稲山さんはさっそく作業服に着替えて鵜と対面し、飼育小屋の掃除で修業をスタートさせた。早ければ来年デビューする。

【鵜に触る稲山琴美さんの大きな写真】

 市観光協会によると、観光鵜飼いが各地に広まった明治以降、女性鵜匠は全国で6人しかいない。東海地方では第一号になるという。

 稲山さんは子供の時から動物好きで、専門学校では「アニマルトレーナーコース」を専攻した。卒業後、ペットショップで3年間働いたが、昨年8月に木曽川うかいを見て鵜を操る鵜匠の姿に感動し「鵜匠になりたい」との思いが募った。

 木曽川うかいは1964年から市営となり、鵜匠は市職員。現在は30~60代の男性4人が務める。

 今年4月に欠員補充の募集があり、稲山さんと男性の2人が応募し、面接の結果、鵜飼いの知識が豊富な稲山さんが選ばれた。稲山さんは「緊張もありますが楽しみです。お客様に喜んでもらえるように頑張ります」と抱負を話した。稲山さんは市観光協会職員となる。

 木曽川うかいは毎年6月1日から10月15日に開催。観覧船の乗船客は79年の4万7000人をピークに減り続け、昨年は2万1392人に落ち込んだ。市観光協会は「女性鵜匠で新風を吹き込み、人気回復を図りたい」と期待している。【花井武人】

最終更新:5月15日(火)16時54分

また彼女の後継者が現れることを願います
頑張って下さい。

暗黒の稲妻