<IAEA>イランとの核協議再開
毎日新聞 5月14日(月)20時23分配信

 【ウィーン樋口直樹】国際原子力機関(IAEA)とイランは14日、ウィーンのイラン政府代表部で核問題の協議を再開した。核兵器の起爆実験をした疑いのある軍事基地に対し、IAEAが調査団を派遣できるかどうかが焦点。協議は15日までの2日間。結果は、国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランによる来週の核協議にも影響を与える。

 IAEAとイランは今年に入って2度協議したが、核兵器開発疑惑の解決に向けた検証方法などで対立。IAEAが求める首都テヘラン近郊パルチン軍事基地への訪問や関係者との面談などは実現していない。欧米は衛星写真などを根拠にパルチンでの「証拠隠滅」の可能性を指摘。「核の平和利用」を主張するイラン側はこれを否定している。

 イラン代表部を訪れたIAEA査察部門トップのナカーツ事務次長は「未解決問題の解決方法で合意するのが目的だ」と指摘。特に核兵器開発疑惑の「実質的な解明が重要」としてイラン側の協力の必要性を訴えた。

最終更新:5月14日(月)20時30分

国際原子力機関(IAEA)とイランは14日、ウィーンのイラン政府代表部で核問題の協議を再開した様だ。

暗黒の稲妻