パナソニック、最終赤字7721億円 国内製造業で過去最大
産経新聞 5月11日(金)15時16分配信


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パナソニック次期社長に内定した津賀専務(右)と会長に内定した大坪社長(写真:産経新聞)
 パナソニックが11日発表した2012年3月期の連結決算は、7721億円の最終赤字となり、直近の予想とほぼ同じ赤字額だった。国内製造業の赤字としては過去最大。今期は回復に努め、500億円の最終黒字確保を目標とする。

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 前期の売上高は前期比9.7%減の7兆8462億円と8兆円を割った。営業利益は85.7%減の437億円だった。

 主力の薄型テレビを中心に家電製品や情報機器が極度の不振に陥ったうえ、半導体事業など部品事業が足を引っ張った。さらに完全子会社化した三洋電機の「のれん代」の減損処理など、特別損失も膨らんだ。

 パナソニックは今期は構造改革と売上回復により、業績を最終損益500億円の黒字転換へと回復させる。売上高はアジアや中国での拡大が牽引する。ただし上半期の最終利益は150億円、下半期も350億円と従来の利益水準に比べるとほど遠く、業績回復には時間がかかりそうだ。

最終更新:5月11日(金)16時47分

パナソニックが11日発表した2012年3月期の連結決算は、7721億円の最終赤字となり、直近の予想とほぼ同じ赤字額だった様だ。

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