<ギリシャ>第2党が連立協議に着手 第1党の組閣断念受け
毎日新聞 5月8日(火)21時19分配信
【アテネ伊藤智永】総選挙で連立与党が敗北したギリシャで8日、第2党の急進左派連合(SYRIZA)が組閣に向けた連立協議に着手した。第1党の新民主主義党(ND)が7日、組閣を早々に断念したため、パプリアス大統領がSYRIZAのチプラス党首に指示した。協議期間は3日間。
焦点は、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)に迫られている財政緊縮策への対応。SYRIZAは緊縮策反対が支持されて躍進した。このため、緊縮策調印を拒否し、左派中心の政権で国家再編成プログラムを実施するとしている。
しかし、主張の近い左派小政党だけでは過半数には届かない。10日には中道右派のNDや第3党の中道左派・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)にも協力を求める予定だが、両党は緊縮策の修正は認めても、緊縮策反対とは相いれない。
協議が成立しない場合は、PASOKが3日間、組閣を試みる。PASOKは共産党と極右政党を除く5政党の「挙国一致内閣」で責任を分担する体制を提唱している。
これも不調に終わると、憲法規定では再選挙が6月中旬にも行われる可能性があるが、過去に例はない。同時期には、EU・IMFから第2次支援の第2回融資を受けるため、116億ユーロの財政緊縮法案を成立させる必要があり、再選挙はこれを破談にして債務危機再燃を自ら引き起こす選択だ。このため、NDとPASOKは再選挙回避の立場だ。
NDが協議期間の3日間を使わず、7日に6時間で組閣を放棄したのは、連立協議の一巡後、大統領が各党党首を呼んで組閣の不成立を確認する際に、NDに主導権を取り戻すための瀬戸際作戦との見方も残っている。
最終更新:5月8日(火)22時5分
総選挙で連立与党が敗北したギリシャで8日、第2党の急進左派連合(SYRIZA)が組閣に向けた連立協議に着手した様だ。
暗黒の稲妻
毎日新聞 5月8日(火)21時19分配信
【アテネ伊藤智永】総選挙で連立与党が敗北したギリシャで8日、第2党の急進左派連合(SYRIZA)が組閣に向けた連立協議に着手した。第1党の新民主主義党(ND)が7日、組閣を早々に断念したため、パプリアス大統領がSYRIZAのチプラス党首に指示した。協議期間は3日間。
焦点は、欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)に迫られている財政緊縮策への対応。SYRIZAは緊縮策反対が支持されて躍進した。このため、緊縮策調印を拒否し、左派中心の政権で国家再編成プログラムを実施するとしている。
しかし、主張の近い左派小政党だけでは過半数には届かない。10日には中道右派のNDや第3党の中道左派・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)にも協力を求める予定だが、両党は緊縮策の修正は認めても、緊縮策反対とは相いれない。
協議が成立しない場合は、PASOKが3日間、組閣を試みる。PASOKは共産党と極右政党を除く5政党の「挙国一致内閣」で責任を分担する体制を提唱している。
これも不調に終わると、憲法規定では再選挙が6月中旬にも行われる可能性があるが、過去に例はない。同時期には、EU・IMFから第2次支援の第2回融資を受けるため、116億ユーロの財政緊縮法案を成立させる必要があり、再選挙はこれを破談にして債務危機再燃を自ら引き起こす選択だ。このため、NDとPASOKは再選挙回避の立場だ。
NDが協議期間の3日間を使わず、7日に6時間で組閣を放棄したのは、連立協議の一巡後、大統領が各党党首を呼んで組閣の不成立を確認する際に、NDに主導権を取り戻すための瀬戸際作戦との見方も残っている。
最終更新:5月8日(火)22時5分
総選挙で連立与党が敗北したギリシャで8日、第2党の急進左派連合(SYRIZA)が組閣に向けた連立協議に着手した様だ。
暗黒の稲妻