<スルメイカ>漁獲量激減 水揚げ前年の7分の1以下
毎日新聞 5月3日(木)19時15分配信


スルメイカの不漁で在庫が減っている「寒シマメ肝醤油漬け」=海士町で
 ◇「寒シマメ肝醤油漬け」販売中止の可能性も

 島根県海士町に水揚げされた昨年度のスルメイカの漁獲量が、前年度の7分の1以下に落ち込んだ。地元では「シマメ」と呼ばれ、町の主要な海産物の一つ。今シーズンの漁は終わったが、地元企業が製造するスルメイカを使った人気商品が品薄になるなど余波が広がっている。【宮川佐知子】

 海士町漁業協同組合によると、11年度の漁獲量は43.7トンで、比較的多く取れた前年度の311.9トンから大きく落ち込んだ。ここ5年の年間平均漁獲量は約170トンといい、平年比較でも約4分の1という激減ぶりだ。隠岐近海の高水温が一つの原因とみられるが、詳しい理由は分かっていない。

 町で一本釣り漁を続ける磯野公夫さん(51)は「何十年ぶりかの不漁。群れが隠岐周辺に来なかったのではないか」と話す。釣り上げたスルメイカの量は前年の10分の1まで減り、大きさも小ぶり。燃料代がかさみ出漁をあきらめる日もあったという。

 漁不振の影響は、全国にファンを増やしつつある特産品にも及んでいる。町の食材を使った商品を製造、販売する「ふるさと海士」では、スルメイカを使った人気商品「寒シマメ肝醤油(じょうゆ)漬け」の販売を中止する可能性も出ている。09年に商品化され、“ご当地どんぶり”として知名度を上げ、昨年度は5万1000食を売り上げた。

 同社の浜中香理さん(35)は「なんとか中止にならないよう頑張っている。シマメのミミを使った新商品もあるのでそちらも売り込んでいきたい」と話している。

最終更新:5月3日(木)21時19分

お酒のアテには最高なんだけどね・・・スルメイカ・・。

暗黒の稲妻