<離着陸同時許可>管制官が「着陸」失念か 安全委が発表
毎日新聞 4月27日(金)10時49分配信

 福岡空港で昨年5月、管制官が旅客機2機に同じ滑走路で着陸と離陸を同時に許可したトラブルで、国土交通省運輸安全委員会は27日、管制官が着陸を許可したことを忘れた上、もう1機に離陸を許可する際にレーダーに映る着陸機の表示を見逃したことが原因とする調査結果を発表した。

 安全委によると、管制官は昨年5月10日正午ごろ、宮崎発の日本エアコミューター3626便(乗員乗客79人)に着陸を許可。1分後に那覇行きの全日空487便(同129人)に離陸を許可した。エア機の機長から再度許可を確認された管制官がミスに気付き、エア機に着陸のやり直しを指示して事故には至らなかった。

 安全委は、雨で視界が悪く管制塔から着陸機が見えなかったのに、管制官のレーダー確認が不十分で、しかも滑走路の点検時期を気に掛けていて着陸許可を失念した可能性が高いと結論付けた。

 また、安全委は大分市の日鉱製錬(現パンパシフィック・カッパー)佐賀関製錬所で09年6月、係留中の鉱石運搬船の貨物スペースに入った同社子会社の作業員3人が酸欠死した事故についても調査結果を公表。スペース内の酸素濃度の計測が以前から規則通り行われていなかったことや、事故時の対処を同社や子会社が指導、訓練していなかったことが事故の要因と指摘した。【桐野耕一】

最終更新:4月27日(金)10時55分

一歩間違えば大惨事になる所だね。
気を付けないと。

暗黒の稲妻