「議長からパワハラ」元市部長が損害賠償提訴
読売新聞 4月26日(木)8時45分配信

 市議会の答弁を巡って強く叱責されるなどのパワーハラスメント(職権による人権侵害)を受けたとして、埼玉県ふじみ野市の元市教委生涯学習部長・高梨真太郎さん(60)(3月末で定年退職)が市議会の岸川彌生(みつしげ)議長(58)を相手取り、計165万円の損害賠償を求める訴えをさいたま地裁川越支部に起こした。

 25日に第1回口頭弁論があり、被告側は請求棄却を求めた。

 提訴は3月19日付。訴状などによると、高梨さんは昨年12月、岸川議長から総務常任委員会で「課長の(議会)答弁は全然なっていない。部長の指導がなっていない」とどなられ、市長への謝罪を命じられるなどしたとしている。

 高梨さんは「抑うつ状態」との診断を受け、5週間仕事を休んだといい、訴状の中で「被告は、原告に対する事実上の優越的立場を利用し、原告が被告に抵抗できないことを知りながら、(どなるなどの)行為に及んだ」と主張。25日に記者会見し、「自分を責めて、眠れず、動悸(どうき)もあった」と話した。

 岸川議長は読売新聞の取材に「裁判で事実が明らかになっていくと思っている」と話し、岸川議長の代理人弁護士は「責任はないと考えているので、次回以降に反論する」とした。

最終更新:4月26日(木)8時45分

市議会の答弁を巡って強く叱責されるなどのパワーハラスメント(職権による人権侵害)を受けたとして、埼玉県ふじみ野市の元市教委生涯学習部長・高梨真太郎さん(3月末で定年退職)が市議会の岸川彌生議長を相手取り、計165万円の損害賠償を求める訴えをさいたま地裁川越支部に起こしたそうだ。

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