<立教大生殺害>父親が「捜査終結」要望…時効撤廃は不平等
毎日新聞 4月16日(月)11時39分配信


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事件を説明しながらティッシュを配る小林邦三郎さん=東京都豊島区のJR池袋駅で2012年4月11日、松本惇撮影
 発生から16年となるJR池袋駅の立教大生殺害事件で、死亡した小林悟さん(当時21歳)の父邦三郎さん(66)=埼玉県春日部市=が16日、警察庁に捜査打ち切りを求める要望書を提出した。遺族として、今も犯人が捕まらない無念の思いは変わらない。ただ、2010年の「時効撤廃」に関して妥当性に悩み、他の事件捜査の負担になってはいけないと、“異例”の申し出を決めた。

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 警察庁は、邦三郎さんの意向を受け、毎年4月10日に期限が切れる公費懸賞金(最高300万円)の更新を今回しなかった。打ち切り要望について、警視庁捜査1課は「遺族の思いに関わらず捜査は継続する」としている。

 事件は96年4月11日に発生。昨年4月に時効を迎えるはずだったが、10年4月に施行された改正刑事訴訟法で殺人罪などの時効が撤廃され、悟さんの事件にも適用された。

 邦三郎さんは時効撤廃直後から「法改正前に発生した息子の事件にまでさかのぼって適用するのは、法の平等に反するのでは」と語っていた。

 16日は悟さんの命日。警察庁を訪れた邦三郎さんは「断腸の思いだが、遺族としてけじめをつけた」と語った。【小泉大士、松本惇】

 【ことば】JR池袋駅立教大生殺害事件

 96年4月11日午後11時半ごろ、東京都豊島区のJR池袋駅で、埼玉県春日部市の立教大生、小林悟さんが背広姿の男とぶつかって口論となり、山手線外回り(7・8番線)ホームで殴られて転倒。頭を強く打ち、5日後に外傷性脳内出血で死亡した。警視庁は当初、傷害致死容疑で調べたが、時効直前の03年3月、殺人罪に容疑を切り替えて時効が8年延長。10年に殺人罪や強盗致死罪の時効が撤廃され、捜査が続いている。警視庁によると、小林さんを殴った男は年齢24~38歳ぐらいで身長170~180センチ。右目尻に3カ所の穴状の古傷があった。

最終更新:4月16日(月)12時49分

親として感情的に考えれば打ち切りは絶対に嫌だろうが不遡及の原則は同意出来る。
厳しい決断だ。

暗黒の稲妻