<北朝鮮>金第1書記、初演説は「祖父似」
毎日新聞 4月15日(日)21時18分配信
拡大写真
金第1書記=2012年4月15日、AP
公の場で初めて肉声を披露した北朝鮮の新指導者、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記。韓国では、祖父の金日成(キム・イルソン)国家主席とイメージを重ね合わせる声が相次ぐ半面、演説そのものにアピール力が足らないとの指摘が出た。一方、北朝鮮との国境地帯、中国遼寧省丹東にある北朝鮮系レストランでは、北朝鮮従業員がテレビの前に集合し、金主席生誕100年記念行事の様子を見守った。
【どんなことを演説した?】金第1書記:軍事パレードで初の肉声
朝鮮中央テレビは15日午前10時、軍事パレードの様子を中継で伝えた。金第1書記が登壇すると、金日成広場には大歓声が巻き起こった。演説は22分間。金第1書記は最後に、右手の人さし指を立てながら素早く上下動させ、表情を変えず「最後の勝利に向かって進め」と呼びかけ、演説を終えた。
元大学講師の脱北者はこの演説について「金主席の若かった時に似ている。声の雰囲気が同じだし、話し方もそう。頑張って練習したようだ」という感想を語った。
金第1書記はもともと祖父である金主席を思わせる風貌。10年9月の朝鮮労働党代表者会で後継者として表舞台に登場して以降、明らかに金主席に似た雰囲気を演出しようとしている。この脱北者は、建国の父としてカリスマ性を持つ祖父のイメージを借りることが「国民に権威をアピールする手段だと考えているのだろう」とみる。
一方、韓国外交安保研究院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は「思ったより落ち着いた声だった。ただ、初舞台だったからか、原稿をきちんと読んだという印象が強く、金主席のようなアピール力には欠けた」と指摘。今後も機会があるごとに演説をするだろうという見通しを示したうえで、「今回の演説も失敗ではない。経験を積めば上達するのではないか」と話した。
日本政府の北朝鮮専門家も「長文だったのに、言いよどんだり、間違ったりしなかった」と評価した。【ソウル澤田克己】
◇テレビ映像に感激
丹東に進出する北朝鮮系食堂「高麗館(コリョグァン)」では、従業員の北朝鮮国民らがホールに置かれたテレビ前に集まり、金第1書記の演説に耳を傾けた。
軍事パレードが始まった午前9時(北朝鮮時間同10時)は、開店準備で慌ただしい時間帯だが、髪を整えたり、手鏡を片手に化粧を施しながら、テレビに目をやっていた。従業員の一人は金第1書記について「先日、洋服姿のお写真を見ました。首領様(金主席)とそっくりで……。それだけで本当にうれしくなりました」と感激した様子で語った。
ただ全国民に演説を聞くよう指示があったわけではないようだ。
国境の川、鴨緑江を挟んだ対岸の平安北道(ピョンアンプクド)新義州(シンウィジュ)では、軍事パレードが続いている時間帯でも、自転車に乗った家族連れが行き来していた。観光客を乗せたボートが北朝鮮側の川岸に近づくと、警備の兵士がたばこや現金を要求する仕草を見せ、中国人観光客が投げたたばこを無表情なままポケットに入れるなど、普段通りの様子だった。
金主席生誕100年を迎えるにあたり、北朝鮮当局は経済難解決の見通しはつかないまま、最低限の物資供給を確保することで、祝賀ムードを盛り上げようと努力してきた。朝鮮中央通信は13日、全国の小学生から大学生までに制服が贈られたと報じ、「金正日(キム・ジョンイル)同志の遺訓と金正恩同志の愛が込められた制服を受け取り、学生や父母は感激と喜びではしゃぎ続けている」と伝えた。【丹東・米村耕一】
最終更新:4月16日(月)1時52分
相変わらず国民生活の事は考えていないのだろうね。
軍備を強化しているうちに人口の9割が餓死するんじゃないのかね。
暗黒の稲妻
毎日新聞 4月15日(日)21時18分配信
拡大写真
金第1書記=2012年4月15日、AP
公の場で初めて肉声を披露した北朝鮮の新指導者、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記。韓国では、祖父の金日成(キム・イルソン)国家主席とイメージを重ね合わせる声が相次ぐ半面、演説そのものにアピール力が足らないとの指摘が出た。一方、北朝鮮との国境地帯、中国遼寧省丹東にある北朝鮮系レストランでは、北朝鮮従業員がテレビの前に集合し、金主席生誕100年記念行事の様子を見守った。
【どんなことを演説した?】金第1書記:軍事パレードで初の肉声
朝鮮中央テレビは15日午前10時、軍事パレードの様子を中継で伝えた。金第1書記が登壇すると、金日成広場には大歓声が巻き起こった。演説は22分間。金第1書記は最後に、右手の人さし指を立てながら素早く上下動させ、表情を変えず「最後の勝利に向かって進め」と呼びかけ、演説を終えた。
元大学講師の脱北者はこの演説について「金主席の若かった時に似ている。声の雰囲気が同じだし、話し方もそう。頑張って練習したようだ」という感想を語った。
金第1書記はもともと祖父である金主席を思わせる風貌。10年9月の朝鮮労働党代表者会で後継者として表舞台に登場して以降、明らかに金主席に似た雰囲気を演出しようとしている。この脱北者は、建国の父としてカリスマ性を持つ祖父のイメージを借りることが「国民に権威をアピールする手段だと考えているのだろう」とみる。
一方、韓国外交安保研究院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は「思ったより落ち着いた声だった。ただ、初舞台だったからか、原稿をきちんと読んだという印象が強く、金主席のようなアピール力には欠けた」と指摘。今後も機会があるごとに演説をするだろうという見通しを示したうえで、「今回の演説も失敗ではない。経験を積めば上達するのではないか」と話した。
日本政府の北朝鮮専門家も「長文だったのに、言いよどんだり、間違ったりしなかった」と評価した。【ソウル澤田克己】
◇テレビ映像に感激
丹東に進出する北朝鮮系食堂「高麗館(コリョグァン)」では、従業員の北朝鮮国民らがホールに置かれたテレビ前に集まり、金第1書記の演説に耳を傾けた。
軍事パレードが始まった午前9時(北朝鮮時間同10時)は、開店準備で慌ただしい時間帯だが、髪を整えたり、手鏡を片手に化粧を施しながら、テレビに目をやっていた。従業員の一人は金第1書記について「先日、洋服姿のお写真を見ました。首領様(金主席)とそっくりで……。それだけで本当にうれしくなりました」と感激した様子で語った。
ただ全国民に演説を聞くよう指示があったわけではないようだ。
国境の川、鴨緑江を挟んだ対岸の平安北道(ピョンアンプクド)新義州(シンウィジュ)では、軍事パレードが続いている時間帯でも、自転車に乗った家族連れが行き来していた。観光客を乗せたボートが北朝鮮側の川岸に近づくと、警備の兵士がたばこや現金を要求する仕草を見せ、中国人観光客が投げたたばこを無表情なままポケットに入れるなど、普段通りの様子だった。
金主席生誕100年を迎えるにあたり、北朝鮮当局は経済難解決の見通しはつかないまま、最低限の物資供給を確保することで、祝賀ムードを盛り上げようと努力してきた。朝鮮中央通信は13日、全国の小学生から大学生までに制服が贈られたと報じ、「金正日(キム・ジョンイル)同志の遺訓と金正恩同志の愛が込められた制服を受け取り、学生や父母は感激と喜びではしゃぎ続けている」と伝えた。【丹東・米村耕一】
最終更新:4月16日(月)1時52分
相変わらず国民生活の事は考えていないのだろうね。
軍備を強化しているうちに人口の9割が餓死するんじゃないのかね。
暗黒の稲妻