足止めの邦人77人、軍救援機で首都に到着 パキスタン
産経新聞 4月8日(日)20時38分配信

 【ニューデリー=岩田智雄】在パキスタン日本大使館によると、パキスタン北部のギルギットなどで足止めされた日本人らを救出するためギルギットに到着していたパキスタン軍のC130輸送機は8日午後、77人の日本人全員を乗せて引き返し、同日午後4時15分(日本時間同8時15分)ごろ、イスラマバード空港に隣接するチャクララ空軍基地に到着した。

 日本人77人の健康状態に異常はないとみられるが、日本大使館は館員を空軍基地に向かわせ、4月3日以降ギルギットのホテル内で缶詰め状態になるなどしていた観光客らの状況を確認する。ギルギット・セレナ・ホテルに滞在していた日本人12人は全員60~80代と高齢者ばかりだった。77人のうち一部の日本人は、8日中に日本へ向けてパキスタンを出国する予定という。

 同国北部では、イスラム教スンニ派とシーア派の住民が衝突。2月下旬にバスが襲撃され、シーア派の乗客18人が殺害された。今月に入ってからも同様の事件が起き、3日には衝突に伴う暴動が激化。同日午後以降ギルギットに外出禁止令が出され、空港も使用できない状態になっていた。

 ギルギットの北方約50キロのカリマバードを中心とするフンザは「最後の秘境」とも呼ばれ、トレッキング客らに評判が高い。4月ごろにはアンズの花が咲き誇るため、日本人旅行客に人気があり、複数の旅行社がフンザを訪れるツアーを企画している。

最終更新:4月8日(日)21時16分

在パキスタン日本大使館によると、パキスタン北部のギルギットなどで足止めされた日本人らを救出する為ギルギットに到着していたパキスタン軍のC13C輸送機は8日午後、77人の日本人全員を乗せて引き返し、同日午後4時15分(日本時間同8時15分)頃、イスラマバード空港に隣接するチャクララ空軍基地に到着した様だ。

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