ギリシャ年金受給者が議会前で自殺、「ごみ箱あさりたくない」
ロイター 4月5日(木)9時14分配信


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4月4日、財政危機による緊縮策が続くギリシャで、年金受給者の男性(77)が首都アテネの中心部にある議会近くで自殺を図った。写真は現場となった広場に花などをたむける市民(2012年 ロイター/John Kolesidis)
[アテネ 4日 ロイター] 財政危機による緊縮策が続くギリシャで4日、年金受給者の男性(77)が首都アテネの中心部にある議会近くで自殺を図った。男性は借金に困っていたとされ、ごみ箱をあさりたくないなどと記した遺書が残されていた。

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目撃者によると、男性は朝のラッシュ時に議会前のシンタグマ広場を訪れ、頭に銃を当てて「私には借金がある。この状況にもう耐えられない」と叫びながら引き金を引いたという。また、別の目撃者はテレビの取材に、男性が子どもたちに借金を残したくないと話していたと述べた。

警察によると、男性のポケットから見つかった遺書には、「(政府が)生きる望みを打ち消し、正義も何もない。ごみ箱から食べ物を探すことになる前に威厳ある最期を遂げるしか方法は見つからない」などと、政治家や財政危機を非難する記述があったという。

現場となった広場には、事件から数時間後に臨時の教会が設けられ、ろうそくや花がたむけられたほか、財政危機を非難する市民らのメモが木に掲げられた。

最終更新:4月5日(木)11時44分

他人事の様には思えない。
近い未来日本がこうならない事を願いたいものだが・・・。

暗黒の稲妻