卵の殻からプラスチック生成、卵ケースに利用も 英研究
CNN.co.jp 4月4日(水)13時33分配信

(CNN) 英レスター大学の研究チームが卵の殻をリサイクルしてプラスチックを生成する研究を進めている。業界団体の助成を得て、卵の殻でできた卵ケースや食品トレーなどを実現させたい意向だ。

研究チームでは、卵の殻に含まれる「グリコサミノグリカン」と呼ばれるたんぱく質に着目。この物質は組織の結合を助ける治療薬などに用いられており、これを抽出して作ったプラスチックを既存のプラスチックと合成し、自然界で分解される生分解性プラスチックの開発を目指す。

生分解性プラスチックはトウモロコシを原料とするボトルなどが実用化されているが、英国では依然として年間500万トンの石油原料プラスチックが使われている。

レスター大学の研究への助成を決めた業界団体は「卵の殻は食品業界ではごみに分類されているが、実は極めて高度な複合素材であり、食品メーカーをはじめ幅広い業界に多くの恩恵をもたらす可能性を秘めている」と指摘する。

マヨネーズなどを製造する食品メーカーの英ジャストエッグは週に約130万個の卵を使い、約10トンの殻がごみとして発生、その廃棄のために年間3万ポンド(約395万円)を費やす。同社経営者は「卵の殻をリサイクルして卵製品のパッケージに使えるようになれば素晴らしい」と話している。

最終更新:4月4日(水)22時33分

英レスター大学の研究チームが卵の殻をリサイクルしてプラスチックを生成する研究を進めている様だ。

暗黒の稲妻