祝・和田虎初星!新井兄弟がプレゼント打
サンケイスポーツ 4月1日(日)7時51分配信
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ファンの声援に応える和田監督=京セラドーム大阪(撮影・白鳥恵)(写真:サンケイスポーツ)
(セ・リーグ、阪神3-2DeNA、2回戦、阪神1勝1分、31日、京セラドーム)祝・和田虎初星-。阪神は1点を追う六回一死満塁で新井貴浩内野手(35)が左越えの逆転二塁打。和田豊新監督(49)に初勝利をプレゼントした。お膳立てをしたのは、弟・良太内野手(28)の体を張った死球。新井兄弟の気迫が勝利を呼び込んだ。これからも熱いプレーで和田虎をグイグイ引っ張ってや!!
【写真で見る】体を張って(?)勝利を呼び込んだ新井良太
思いがこみ上げた。うれしさと安堵がチームを包む。藤川が最後の打者、石川を投ゴロに打ち取り、一塁へ転送。勝った。新井はマウンドに駆け寄り、ナインと激しいハイタッチを交わした。ウイニングボールは、新井から守護神へ、そして阪神タイガース第32代目監督、和田豊の手に。勝利会見で、将は感激のあまり言葉が震えていた。
「いやぁ~しんどかったですねぇ。相手チームの粘り強さというか、お互いがこういう試合になったんですが、最後の最後まで気が抜けないところで、いやぁ…本当に1つ勝つのは大変ですね」
昨年10月28日の就任会見から155日目。開幕2戦目での初勝利だ。初戦は延長十回、死闘のドロー。試合前の全体ミーティングで「きのうの引き分けを、きょう勝って生かしていこう」と鼓舞したが、序盤は押されっぱなし。2点を追う劣勢を打破したのは、自身がこだわった4番・新井だった。
六回一死。代打・新井良の死球が反撃のノロシだ。「結果的に点になってよかった。僕は一生懸命やるだけ」。一、二塁から大和の適時打で1点差に迫り、なおも一死満塁。弟が根性で作った起点を、兄が左越えの2点適時二塁打で完結させた。
「もう最高にうれしいです。気合全開で(打席に)入りました。本当に、ホッとしました」。二塁に到達すると無意識に右拳を握っていた。「ベンチをみたらみんな喜んでいてよかった」と思わず微笑んだ。
オープン戦は打率・114。12試合に先発出場し、3試合連続で4番を外れた。それでも和田監督からの信頼は揺るぎなかった。
「お前でいく。頼んだぞ」
開幕前。残り数試合となったころ、直々に4番の指名を受けた。タテジマに袖を通して5年目。初めてのことだった。前日3月30日には家族と出陣式。昼食には鯛、赤飯、紅白まんじゅうが並んだ。「監督の初勝利に貢献できてよかった」。打てば大喝采を浴び、凡打すれば罵声を受ける。それが4番だ。
「新井が打てば勝つんです。新井が打って勝ったというのは、チームにとってもすごくいいことだしね。それで勢いをもって、明日以降も戦いたいと思う」と和田監督。打撃コーチ時代から苦楽をともにしてきた絆があるだけに、うれしかった。
記念のボールはずっと右手に握りしめたままだった。帰途につく車中でも、ひとときの感慨に浸った。夜が明ければ、また次の戦いが待つ。4番の一打が、和田虎の記念すべき初勝利をもたらせた。これから7年ぶりの王座へ1歩ずつ進んでいく。
最終更新:4月1日(日)9時7分
和田監督、初勝利おめでとう!
暗黒の稲妻
サンケイスポーツ 4月1日(日)7時51分配信

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ファンの声援に応える和田監督=京セラドーム大阪(撮影・白鳥恵)(写真:サンケイスポーツ)
(セ・リーグ、阪神3-2DeNA、2回戦、阪神1勝1分、31日、京セラドーム)祝・和田虎初星-。阪神は1点を追う六回一死満塁で新井貴浩内野手(35)が左越えの逆転二塁打。和田豊新監督(49)に初勝利をプレゼントした。お膳立てをしたのは、弟・良太内野手(28)の体を張った死球。新井兄弟の気迫が勝利を呼び込んだ。これからも熱いプレーで和田虎をグイグイ引っ張ってや!!
【写真で見る】体を張って(?)勝利を呼び込んだ新井良太
思いがこみ上げた。うれしさと安堵がチームを包む。藤川が最後の打者、石川を投ゴロに打ち取り、一塁へ転送。勝った。新井はマウンドに駆け寄り、ナインと激しいハイタッチを交わした。ウイニングボールは、新井から守護神へ、そして阪神タイガース第32代目監督、和田豊の手に。勝利会見で、将は感激のあまり言葉が震えていた。
「いやぁ~しんどかったですねぇ。相手チームの粘り強さというか、お互いがこういう試合になったんですが、最後の最後まで気が抜けないところで、いやぁ…本当に1つ勝つのは大変ですね」
昨年10月28日の就任会見から155日目。開幕2戦目での初勝利だ。初戦は延長十回、死闘のドロー。試合前の全体ミーティングで「きのうの引き分けを、きょう勝って生かしていこう」と鼓舞したが、序盤は押されっぱなし。2点を追う劣勢を打破したのは、自身がこだわった4番・新井だった。
六回一死。代打・新井良の死球が反撃のノロシだ。「結果的に点になってよかった。僕は一生懸命やるだけ」。一、二塁から大和の適時打で1点差に迫り、なおも一死満塁。弟が根性で作った起点を、兄が左越えの2点適時二塁打で完結させた。
「もう最高にうれしいです。気合全開で(打席に)入りました。本当に、ホッとしました」。二塁に到達すると無意識に右拳を握っていた。「ベンチをみたらみんな喜んでいてよかった」と思わず微笑んだ。
オープン戦は打率・114。12試合に先発出場し、3試合連続で4番を外れた。それでも和田監督からの信頼は揺るぎなかった。
「お前でいく。頼んだぞ」
開幕前。残り数試合となったころ、直々に4番の指名を受けた。タテジマに袖を通して5年目。初めてのことだった。前日3月30日には家族と出陣式。昼食には鯛、赤飯、紅白まんじゅうが並んだ。「監督の初勝利に貢献できてよかった」。打てば大喝采を浴び、凡打すれば罵声を受ける。それが4番だ。
「新井が打てば勝つんです。新井が打って勝ったというのは、チームにとってもすごくいいことだしね。それで勢いをもって、明日以降も戦いたいと思う」と和田監督。打撃コーチ時代から苦楽をともにしてきた絆があるだけに、うれしかった。
記念のボールはずっと右手に握りしめたままだった。帰途につく車中でも、ひとときの感慨に浸った。夜が明ければ、また次の戦いが待つ。4番の一打が、和田虎の記念すべき初勝利をもたらせた。これから7年ぶりの王座へ1歩ずつ進んでいく。
最終更新:4月1日(日)9時7分
和田監督、初勝利おめでとう!
暗黒の稲妻