中国野菜「チシャトウ」でくしゃみ減る マウスで効果
読売新聞(ヨミドクター) 3月28日(水)11時2分配信
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アレルギー性鼻炎のマウスへの効果が確認されたチシャトウ=大森食品提供
中国原産の野菜「チシャトウ」を、アレルギー性鼻炎の症状があるマウスに与えたところ、くしゃみの回数や前脚で鼻をかく行動が大幅に減ることを、岡山大薬学部の杉本幸雄准教授(薬理学)らの研究チームが突き止めた。チシャトウに何らかの抗アレルギー成分が含まれているとみられ、杉本准教授は「人にも良い影響が出る可能性がある」と注目。29日に北海道大で行われる日本薬学会で発表する。
業務用食品卸会社「大森食品」(岡山市北区)などとの共同研究。チシャトウはキク科のレタスに似た野菜で、中国ではいため物などにして食される。同社は県内などの農家に栽培を委託、春、秋に販売している。
実験では、化学物質を投与してアレルギー性鼻炎症状を作り出した5週齢のマウス21匹を用意。
〈1〉毎日、化学物質だけ与える
〈2〉化学物質とチシャトウの茎を与える
〈3〉化学物質とチシャトウの葉を与える――3グループ各7匹に分けて観察した。
2週間目、20分当たりのくしゃみの回数が
〈1〉は25回程度だったのに対し、〈2〉は約7割の20回で、〈3〉は約半分の13回にまで減少。
3週間目には〈1〉が35回程度まで増えたのに対して、〈2〉は約3分の1の10回程度、〈3〉が約4割の15回程度だった。前脚で鼻をかく行動についても20分当たりで調べたところ、
3週間目は
〈1〉が45回程度で、〈2〉、〈3〉は約55%の25回程度と大きな差が出た。
杉本准教授は「葉野菜の成分がアレルギー抑制につながるという研究はあまりなく、驚いている。今後、効いた成分の特定を進めたい」としている。(辻田秀樹)
◇
チシャトウは5月に岡山市内の一部のスーパーで販売される予定。問い合わせは大森食品へ。
最終更新:3月28日(水)11時2分
中国原産の野菜「チシャトウ」を、アレルギー性鼻炎の症状があるマウスに与えた所、くしゃみの回数や前脚で鼻をかく行動が大幅に減る事を、岡山大薬学部の杉本幸雄准教授(薬理学)らの研究チームが突き止めたそうだ。
暗黒の稲妻
読売新聞(ヨミドクター) 3月28日(水)11時2分配信

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アレルギー性鼻炎のマウスへの効果が確認されたチシャトウ=大森食品提供
中国原産の野菜「チシャトウ」を、アレルギー性鼻炎の症状があるマウスに与えたところ、くしゃみの回数や前脚で鼻をかく行動が大幅に減ることを、岡山大薬学部の杉本幸雄准教授(薬理学)らの研究チームが突き止めた。チシャトウに何らかの抗アレルギー成分が含まれているとみられ、杉本准教授は「人にも良い影響が出る可能性がある」と注目。29日に北海道大で行われる日本薬学会で発表する。
業務用食品卸会社「大森食品」(岡山市北区)などとの共同研究。チシャトウはキク科のレタスに似た野菜で、中国ではいため物などにして食される。同社は県内などの農家に栽培を委託、春、秋に販売している。
実験では、化学物質を投与してアレルギー性鼻炎症状を作り出した5週齢のマウス21匹を用意。
〈1〉毎日、化学物質だけ与える
〈2〉化学物質とチシャトウの茎を与える
〈3〉化学物質とチシャトウの葉を与える――3グループ各7匹に分けて観察した。
2週間目、20分当たりのくしゃみの回数が
〈1〉は25回程度だったのに対し、〈2〉は約7割の20回で、〈3〉は約半分の13回にまで減少。
3週間目には〈1〉が35回程度まで増えたのに対して、〈2〉は約3分の1の10回程度、〈3〉が約4割の15回程度だった。前脚で鼻をかく行動についても20分当たりで調べたところ、
3週間目は
〈1〉が45回程度で、〈2〉、〈3〉は約55%の25回程度と大きな差が出た。
杉本准教授は「葉野菜の成分がアレルギー抑制につながるという研究はあまりなく、驚いている。今後、効いた成分の特定を進めたい」としている。(辻田秀樹)
◇
チシャトウは5月に岡山市内の一部のスーパーで販売される予定。問い合わせは大森食品へ。
最終更新:3月28日(水)11時2分
中国原産の野菜「チシャトウ」を、アレルギー性鼻炎の症状があるマウスに与えた所、くしゃみの回数や前脚で鼻をかく行動が大幅に減る事を、岡山大薬学部の杉本幸雄准教授(薬理学)らの研究チームが突き止めたそうだ。
暗黒の稲妻