ヤンバルクイナ、自然ふ化に成功
琉球新報 3月28日(水)11時35分配信


環境省の飼育・繁殖施設で自然ふ化した、ヤンバルクイナのひなと親鳥(円内)=18日、国頭村(環境省那覇自然環境事務所提供)
 【国頭】環境省やんばる自然保護官事務所(国頭村比地)は27日、同事務所ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設(同村安田)でふ化後3日とみられる、ヤンバルクイナのひな4羽を18日に確認したと発表した。成鳥で保護・救護されたものからの自然ふ化は県内2例目。
 飼育下での成鳥同士の自然ふ化は2006年にネオパークオキナワ(名護市)が初めて成功。飼育下でのふ化は9例あるが、ネオパークと今回の2例以外は卵やひなで保護されたものや人工ふ化だった。野生にいた成鳥は人の飼育下に置くと環境変化によるストレスが大きく、繁殖は難しいとされていた。
 つがいは雄が2006年に救護、雌が07年に捕獲したもの。2月末に産卵したとみられる。
 同事務所の福田真・自然保護官は「つがいになっても、どうすれば子どもを作るのか分からないことはまだある。行動を調べることで繁殖技術確立につなげたい」と話している。

最終更新:3月28日(水)11時35分

【国頭】環境省やんばる自然保護官事務所(国頭村比地)は27日、同事務所ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設(同村安田)でふ化後3日とみられる、ヤンバルクイナのひな4羽を18日に確認したと発表したそうだ。

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