5つの鉄則で選ぶ「ハイスペック・ミラーレス」デジカメ入門
@DIME 3月27日(火)13時58分配信
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正面から比べてみると『LUMIX G3』のみ一眼レフのような形状だが、ほかは内蔵されるEVF部分を除きコンデジのような張り出しの少ない長方形だ。
小型軽量化の熾烈な争いがようやく収まり、ミラーレス一眼は今、機能に磨きをかけた高性能化の時代へ突入している。そこで、各メーカーの売れ筋モデル5機種(ニコン『Nikon 1 V1』
、ソニー『NEX-7』、リコー『GXR』、パナソニック『LUMIX G3』、オリンパス『E-P3』
)を厳選、その魅力と実力を5つの鉄則から解き明かそう!
■コンデジサイズに、デジイチを超える機能が満載!
ハイスペック・ミラーレスとは、生産コストの制約を排し、メーカーが目指す理想を具現化した上級モデルである。これまでミラーレスの多くは、インターフェイスの簡略化や専門用語を使わない操作方法などを採用。アートフィルターなどの電子的な技法によって、誰もが簡単にイメージに「近い」写真が撮れるという、いわゆる入門的なモデルが中心だった。その点、最近のハイスペック機は一眼レフをも凌駕する機能を盛り込み、それに見合うカスタマイズ性の高いインターフェイスを採用。あらゆる条件で高画質が得られるようにセンサー、画像処理エンジン、ファインダー、交換レンズに至るまで高性能を追求している。
■比較1 外観形状と大きさ
ボディーの大きさは、ほぼ同じ。重量は『NEX-7』が最も軽い。正面から見ると『LUMIX G3』のみ、一眼レフのような形状だが、ほかは内蔵されるEVF部分を除きコンデジのような張り出しの少ない長方形。背面を見ると液晶モニターは3型ワイドが一般的で、上下にスイングするのが『NEX-7』、さらに角度調整などの自由度が高いのが『G3』である。上から見ると、機種によって違いがあるのがわかる。グリップ部を除けば『NEX-7』は薄く、『Nikon 1 V1』と『G3』はやや厚い。ここで重要なのはグリップ形状で、これで持ちやすさが決まる。また装着するレンズによってもバランスが変わるので、購入時は実際にレンズを付けて持ち、手にした時の感覚を確かめてみることをオススメする。
■比較2 センサー(撮像素子)の大きさ
センサーサイズが大きいほど高解像度でノイズも少なくなる。その反面、レンズの大型化、連写性能の低下などのデメリットも生じる。APS-Cは一眼レフと同じサイズ、マイクロフォーサーズはデジカメ専用規格でニコンはそれより小さい新規格の1インチセンサーを採用している。
■5つのポイントをチェックしよう!
よりよい写真を撮るための要素として、ピント、露出・構図、そしてシャッターチャンスが挙げられるだろう。ミラーレスの上級モデルには、それらを満たすための様々な機能が備わっている。そのひとつがファインダーだ。ファインダーを通して被写体をとらえ構図を決め、ピントを合わせ、露出を決めてシャッターを押す。特にプロが使うデジタル一眼レフで重要視されるのは、ファインダー倍率の高い、広く明るくクリアーな光学式ファインダーである。上級ミラーレスでは、この役を視野率約100%の高精細な電子ビューファインダー(以下、EVF)が果たす。EVFが使えるかどうかがハイスペック機の基準になるほど、撮影時にEVFが担う役割や利点は大きい。例えば光学式ファインダーでは不可能なホワイトバランス、露出、ボケの確認もEVFなら撮影前に可能となる。また、思いどおりに露出をコントロールできるよう、露出モードは一眼レフと同等の機能を装備する。さらにAFの速度も改善され、連写速度では一眼レフを超える機種も登場。AFエリアに関しては一眼レフより広域で、タッチパネル方式でAFポイントを選択後、シャッターを切るという次世代インターフェイスも出現している。デジタルならではの特性を徹底的に活用する、それがハイスペック・ミラーレスの武器なのである。
ポイント1 EVFが使えるかどうか
EVFとは、ファインダーに液晶画面を使ったもの。のぞきながら画像や露出などが確認でき、今回の5機種はボディー内蔵かオプションとして外付けが用意されている。EVFが使えると、周囲が明るすぎて背面の液晶画面が見づらい場合でも像が確認しやすく、カメラをしっかり構えられるので手ブレが抑えられ、被写体もとらえやすくなる。また、EVFは高級一眼レフにしか備わっていない視野率約100%が一般的だ。ミラーレスでいい写真を撮るには、EVFは欠かせないのである。オリンパスの外付けEVFは、角度調整が可能で、ローアングルの撮影にも適している。
ポイント2 EVFは撮影前に画面で画質などの確認ができる
EVFはセンサーの映像を直接見ることができる。つまり、ホワイトバランスや露出などを変えると、その画像を撮影する前に確認できるというわけだ。これは一眼レフの光学式ファインダーではできない芸当。また、ソニー『NEX-7』のように超高精細な有機ELを採用した機種も登場するなど、EVF自体も進化している。
ポイント3 露出モードが選べる
操作方法は機種によって異なるが、ハイスペックモデルはシャッター速度や絞りなど、好みの露出モードを専用ダイヤルやメニュー画面などで操作できる。M(マニュアル)を選択すれば、EVFを見ながら自分のイメージどおりの画像をとことん追求できる。
ポイント4 高速AFの実現で連写が速く、AFエリアも広域化
各社の工夫によりAFが高速化され、ミラーレスの得意な連写の実用性がかなり高まっている。さらに、AFエリアも広域化され、タッチパネル方式との組み合わせは実に使い勝手がいい。ソニー『NEX-7 』の場合、ピントの合ったフォーカスポイントが緑の枠で表示される。
ポイント5 金属ボディーはハイスペック機の証
一眼レフには樹脂製ボディーもあるのに対し、ハイスペック・ミラーレスはアルミダイキャストやマグネシウム合金などの金属ボディーを採用。高精度と耐久性を追求している。
以上、5つのポイントを押さえれば、ハイスペックなミラーレスカメラを上手に操ることができるだろう。
最終更新:3月27日(火)13時58分
こういう記事見るとデジカメ欲しくなるんだよな(苦笑。
暗黒の稲妻
@DIME 3月27日(火)13時58分配信
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正面から比べてみると『LUMIX G3』のみ一眼レフのような形状だが、ほかは内蔵されるEVF部分を除きコンデジのような張り出しの少ない長方形だ。
小型軽量化の熾烈な争いがようやく収まり、ミラーレス一眼は今、機能に磨きをかけた高性能化の時代へ突入している。そこで、各メーカーの売れ筋モデル5機種(ニコン『Nikon 1 V1』
、ソニー『NEX-7』、リコー『GXR』、パナソニック『LUMIX G3』、オリンパス『E-P3』
)を厳選、その魅力と実力を5つの鉄則から解き明かそう!
■コンデジサイズに、デジイチを超える機能が満載!
ハイスペック・ミラーレスとは、生産コストの制約を排し、メーカーが目指す理想を具現化した上級モデルである。これまでミラーレスの多くは、インターフェイスの簡略化や専門用語を使わない操作方法などを採用。アートフィルターなどの電子的な技法によって、誰もが簡単にイメージに「近い」写真が撮れるという、いわゆる入門的なモデルが中心だった。その点、最近のハイスペック機は一眼レフをも凌駕する機能を盛り込み、それに見合うカスタマイズ性の高いインターフェイスを採用。あらゆる条件で高画質が得られるようにセンサー、画像処理エンジン、ファインダー、交換レンズに至るまで高性能を追求している。
■比較1 外観形状と大きさ
ボディーの大きさは、ほぼ同じ。重量は『NEX-7』が最も軽い。正面から見ると『LUMIX G3』のみ、一眼レフのような形状だが、ほかは内蔵されるEVF部分を除きコンデジのような張り出しの少ない長方形。背面を見ると液晶モニターは3型ワイドが一般的で、上下にスイングするのが『NEX-7』、さらに角度調整などの自由度が高いのが『G3』である。上から見ると、機種によって違いがあるのがわかる。グリップ部を除けば『NEX-7』は薄く、『Nikon 1 V1』と『G3』はやや厚い。ここで重要なのはグリップ形状で、これで持ちやすさが決まる。また装着するレンズによってもバランスが変わるので、購入時は実際にレンズを付けて持ち、手にした時の感覚を確かめてみることをオススメする。
■比較2 センサー(撮像素子)の大きさ
センサーサイズが大きいほど高解像度でノイズも少なくなる。その反面、レンズの大型化、連写性能の低下などのデメリットも生じる。APS-Cは一眼レフと同じサイズ、マイクロフォーサーズはデジカメ専用規格でニコンはそれより小さい新規格の1インチセンサーを採用している。
■5つのポイントをチェックしよう!
よりよい写真を撮るための要素として、ピント、露出・構図、そしてシャッターチャンスが挙げられるだろう。ミラーレスの上級モデルには、それらを満たすための様々な機能が備わっている。そのひとつがファインダーだ。ファインダーを通して被写体をとらえ構図を決め、ピントを合わせ、露出を決めてシャッターを押す。特にプロが使うデジタル一眼レフで重要視されるのは、ファインダー倍率の高い、広く明るくクリアーな光学式ファインダーである。上級ミラーレスでは、この役を視野率約100%の高精細な電子ビューファインダー(以下、EVF)が果たす。EVFが使えるかどうかがハイスペック機の基準になるほど、撮影時にEVFが担う役割や利点は大きい。例えば光学式ファインダーでは不可能なホワイトバランス、露出、ボケの確認もEVFなら撮影前に可能となる。また、思いどおりに露出をコントロールできるよう、露出モードは一眼レフと同等の機能を装備する。さらにAFの速度も改善され、連写速度では一眼レフを超える機種も登場。AFエリアに関しては一眼レフより広域で、タッチパネル方式でAFポイントを選択後、シャッターを切るという次世代インターフェイスも出現している。デジタルならではの特性を徹底的に活用する、それがハイスペック・ミラーレスの武器なのである。
ポイント1 EVFが使えるかどうか
EVFとは、ファインダーに液晶画面を使ったもの。のぞきながら画像や露出などが確認でき、今回の5機種はボディー内蔵かオプションとして外付けが用意されている。EVFが使えると、周囲が明るすぎて背面の液晶画面が見づらい場合でも像が確認しやすく、カメラをしっかり構えられるので手ブレが抑えられ、被写体もとらえやすくなる。また、EVFは高級一眼レフにしか備わっていない視野率約100%が一般的だ。ミラーレスでいい写真を撮るには、EVFは欠かせないのである。オリンパスの外付けEVFは、角度調整が可能で、ローアングルの撮影にも適している。
ポイント2 EVFは撮影前に画面で画質などの確認ができる
EVFはセンサーの映像を直接見ることができる。つまり、ホワイトバランスや露出などを変えると、その画像を撮影する前に確認できるというわけだ。これは一眼レフの光学式ファインダーではできない芸当。また、ソニー『NEX-7』のように超高精細な有機ELを採用した機種も登場するなど、EVF自体も進化している。
ポイント3 露出モードが選べる
操作方法は機種によって異なるが、ハイスペックモデルはシャッター速度や絞りなど、好みの露出モードを専用ダイヤルやメニュー画面などで操作できる。M(マニュアル)を選択すれば、EVFを見ながら自分のイメージどおりの画像をとことん追求できる。
ポイント4 高速AFの実現で連写が速く、AFエリアも広域化
各社の工夫によりAFが高速化され、ミラーレスの得意な連写の実用性がかなり高まっている。さらに、AFエリアも広域化され、タッチパネル方式との組み合わせは実に使い勝手がいい。ソニー『NEX-7 』の場合、ピントの合ったフォーカスポイントが緑の枠で表示される。
ポイント5 金属ボディーはハイスペック機の証
一眼レフには樹脂製ボディーもあるのに対し、ハイスペック・ミラーレスはアルミダイキャストやマグネシウム合金などの金属ボディーを採用。高精度と耐久性を追求している。
以上、5つのポイントを押さえれば、ハイスペックなミラーレスカメラを上手に操ることができるだろう。
最終更新:3月27日(火)13時58分
こういう記事見るとデジカメ欲しくなるんだよな(苦笑。
暗黒の稲妻