桧山、完全復活!おまたせ神様打
デイリースポーツ 3月25日(日)9時10分配信


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 9回、代打・桧山が中前に適時打を放つ(撮影・保田叔久)
 「オープン戦、オリックス9-5阪神」(24日、京セラ)

 阪神・桧山進次郎外野手(42)が九回に代打で登場。中前へ詰まりながら運び、1軍での2012年初安打が初タイムリーとなった。チームはオープン戦を終え、オリックスと並ぶ最下位。厳しい戦いが続いているが、左鎖骨骨折からの復活を目指す代打の神様の歩みは順調だ。

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 簡単には倒れない。復活にかける執念の一振り。二塁・梶本に捕られそうになりながら、それでも白球は逃げるようにグラブをかすめて、グラウンドに落ちて生き残った。昨年からの苦闘の日々と重なるような一打に、この日一番の歓声が巻き起こる。全てが一塁ベース上の桧山に注がれた。

 「(一本出て)いいのはいいよね。ああいう形でも出たのは正直うれしいし、シーズン中ならもっとうれしいしね」

 オープン戦とはいえ、今年の1軍初安打初打点に笑みが浮かんだ。出番は九回無死一、三塁から。代打で登場すると、1ボールから香月の投じた2球目を振り抜いた。ゆっくりと宙を舞った打球は、二塁後方に落ちる中前適時打となった。

 「カットボールかな。高めに来たのをうまく打てた。捕られたと思ったけど。自分が打ちにいって一発で仕留められて良かったね。ランナーがいたというのもあるし」

 ここぞの場面で結果を出す代打の神様の技。片岡打撃コーチが「桧山が一本出るのと出ないのでは大きく違う」と話せば、和田監督も「こっちに来たときからスイングが良かったし振れていた。当たりうんぬんでなく結果を出してくれる」と勝負強さに目を細めた。

 22日に1軍合流したばかりで示した存在感。昨年11月23日のイベント中に転倒し、左鎖骨を骨折して手術。リハビリの日々を支えたのは、プロとしての意地と誇りであり、一人の男として裏切れない思いもあった。

 転倒後、イベントを離れて病院に向かったが、その桧山に、それまで触れ合っていた子供たちが励ましの手紙を書いていた。「やっぱりありがたいね」。今でも大切な宝物。逆に勇気をもらえた。お礼はプレーで返すと決めた一年。ここからがスタートだ。

 「チームの雰囲気もそうやし、オープン戦最後というのもミーティングで出てたから」と桧山。強い逆風をはねのけて、ここまで歩いてきた。迷いはない。揺らがぬ足並みと神業が、和田阪神を支え、勝利へと導く。

最終更新:3月25日(日)9時54分

桧山選手にはまだまだ頑張って欲しいけどそれより若手が育たない事には阪神の未来はないと思うんだが・・・。

暗黒の稲妻