太秦映画村リニューアル後の勢い コスプレ、歴女…客層拡大
産経新聞 3月22日(木)15時10分配信


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東映太秦映画村の東映アニメミュージアム=2月19日午後、京都市右京区 (安元雄太撮影)(写真:産経新聞)
 時代劇のテーマパーク「東映太秦(うずまさ)映画村」(京都市右京区)が、不況や東日本大震災の影響などで振るわない全国のテーマパークを尻目に入場客数を順調に伸ばしている。昨年9月、テーマを一新し、14年ぶりに施設の大幅改装に着手。ゲームやアニメで人気の戦国武将や忍者のキャラクターに扮したコスプレファンらが急増している。今春、改装第2弾を実施予定で、映画村では「勢いに弾みをつけ、さらに入場者増をはかりたい」と意気込む。(岡田敏一)

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 映画村は昭和50年にオープン。バブル時代の1980年代には年約260万人の入場者数を記録したが、時代劇の衰退や不況の影響などでここ数年は年70万人前後に落ち込んでいた。

 そこで映画村を運営する東映は、開設35周年を迎えた平成22年、約30億円を投じ、大幅改装を計画。23年9月、第1弾として敷地面積を3万6千平方メートルから4万6千平方メートルに拡張。「どんでん返し」や「隠し通路」を体験しながら出口を目指す忍者をテーマにしたアトラクション「からくり忍者屋敷」や「浮世絵美術館」、東映アニメのヒット作を写真パネルやフィギュアなどで紹介する「東映アニメミュージアム」を新設。また、アクセス面も配慮し、JR太秦駅に近い撮影所口を新設した。

 さらに平成19年から毎秋、2日間の日程で「太秦戦国祭り」を開催。歴史がテーマのゲームやアニメなどのブースに、若者の集団が押し寄せ、昨年は過去最高の計1700人のコスプレファンが訪れた。

 映画村によると、アニメや映画、舞台化もされた「戦国BASARA」や「忍たま乱太郎」、「NARUTO-ナルト-」など人気アニメのキャラクターのコスプレが人気で、戦国祭りの期間中、団体客入り口のそばにコスプレ客専用の更衣室も特設して対応。コスプレファンの間で新たなスポットとして人気が浸透しているという。

 これらの取り組みが奏功し、改装後の9月から先月までの入場者数は毎月、前年同月比2割増となり、計6万人以上増えたという。

 映画村の山口記弘・企画制作部兼販売部長(51)は「改装効果で家族連れが増えたことと、若いコスプレファンや歴女(歴史マニアの女性)の急増が大きい」と手応えを実感。「お化け屋敷などを新設する17日から始まった改装第2弾、今秋予定の改装第3弾で、さらに客層を広げ、入場者増をはかりたい」と話している。

最終更新:3月23日(金)12時54分

前は何度なく通ってるんだけど(仕事中だったし)・・中々入る機会無いな(苦笑。
お化け屋敷は気になるけど(←気にする所が違う(w))

暗黒の稲妻