インド携帯メーカー、画面に触れずに操作するスマホを開発
ウォール・ストリート・ジャーナル 3月22日(木)10時10分配信

 【グルガオン(インド)】インド最大の携帯電話メーカー、マイクロマックス・インフォマティックスはこのほど、画面の上で手を動かすだけで操作ができる多機能携帯電話(スマートフォン)「A85スーパーフォン」を開発した。

 A85はグーグルの基本ソフト(OS)アンドロイドが搭載されたモデルで、正面に据えられたカメラが画面の上の手の動きをとらえて情報を伝達し、メール画面や音楽、画像のスクロールなどの操作ができるというもの。

 価格は400ドル(約3万3500円)で、これまで100ドルや時には50ドルといった低価格商品を打ち出してきた同社にとって新たな方向性を示すものとなる。同社の共同創立者であるラフル・シャルマ氏(37)は「ときには世界で通用する商品も作れることを証明する必要がある」とインタビューで述べた。

 同社は一般大衆向けにスマートフォンを販売するため、最新技術を駆使したA85の低価格化を図ろうとしている。同社は現在、5種類のスマートフォンを販売しており、最も安いものは80ドル。ノキアやサムスン電子の製品は160ドル前後、またブラックベリーの初心者向けモデルは200ドル前後から販売されている。

 マイクロマックスは初期投資2000万ドルを投じて四半期毎に1モデルずつ全4モデルのスマートフォンを今後導入する予定。来年3月までの会計年度でスマートフォン部門が同社の収益の4分の1を占めようになる計画だ。同社は2012年末までにスマートフォン市場のシェアを10%に拡大することを目標にしている。調査・コンサルティング会社のサイバーメディア・リサーチによると、昨年9月の同社のシェアは、サムスン、ノキア、リサーチ・イン・モーションのブラックベリーに続いて、わずかなものでしかなかった。

 アナリストらは、低価格化は成功を保証するものではないと警告する。後発の同社は、より認知度の高い競合他社から消費者を勝ち取っていかなければならない。シャルマ氏は「私たちは競合他社が今までに見たことのない一番手ごわい競争相手になる」と述べた。

最終更新:3月22日(木)10時10分

面白そうだね。
実物見たいな。

暗黒の稲妻