「Firefox 11」が正式公開、“Firefox Sync”が拡張されアドオンの同期が可能に
Impress Watch 3月14日(水)15時0分配信

写真:Impress Watch
 Mozillaは14日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 11」を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。また、「Firefox 4」以降を利用している場合は、自動更新機能を通じて順次最新版へ更新される。

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 「Firefox 11」では、ユーザーデータの同期機能“Firefox Sync”が拡張され、アドオンの同期が可能になった。本機能は“オプション”画面の[Sync]タブで有効化できる。

 また、“HTML5 Video”の再生コントローラーが再設計されフルスクリーンボタンが追加されたほか、「Google Chrome」からブックマークや表示履歴などのデータをインポートする機能などが新たに追加されている。

 さらに、本バージョンでは開発者向けの機能が大幅に強化され、2つの新しい機能が追加された。

 1つは、DOM構造を視覚化する“3Dビュー”機能。本機能は“Tilt”というコードネームで開発されていたもので、WebGLを活用してHTML文書のタグ構造を3Dで表示することが可能。本機能は、Webページの右クリックメニューにある[要素を調査]を選択すると現れる“ページインスペクタ”に統合されており、右下の[3D]ボタンを押すと表示できる。

 もう1つは“スタイルエディタ”で、メインメニューにある[Web開発]メニューから利用できる。スタイルシート(CSS)をテキストエディターのように編集して、その結果をWebページヘリアルタイムに反映させることが可能で、Webサイトのデザインを試行錯誤する際に役立ちそうだ。

 そのほかにも、Webコンテンツの転送を高速化する“SPDY”プロトコルの実装、HTML要素の“outerHTML”プロパティへの対応、XMLHttpRequestの“HTML Parsing”への対応などが施されている。

 なお、本バージョンでは全8件の脆弱性も修正されている。深刻度の内訳は、4段階中最高の“最高”が5件、上から3番目の“中”が3件となっている。

お詫びと訂正:記事初出時、脆弱性の深刻度の記載に一部間違いがございましたので、当該箇所を修正いたしました。

【窓の杜,柳 英俊】

最終更新:3月14日(水)20時55分

バージョンアップ多過ぎだけど安定して使えればいい。
もう一つ既存のアドオンが対応されなくなり使えなくなるのは勘弁してほしい

暗黒の稲妻