ダウ217ドル高、ナスダックは2000年11月以来の高値
ロイター 3月14日(水)6時21分配信

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3月13日、米国株式市場は大幅高となり、主要株価3指数はそろって数年ぶりの高値で取引を終えた。ニューヨーク証券取引所で撮影(2012年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 13日 ロイター] 13日の米国株式市場は大幅高。JPモルガン・チェース<JPM.N>が増配や自社株買い計画を発表したことを背景に終盤にかけて上昇ペースが加速し、主要株価3指数はそろって年初来の高値で取引を終えた。

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予想を上回る2月の米小売売上高を好感した買いが入ったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で金融市場の緊張が緩和しているとの見解が示されたことを手掛かりに、相場は終日上昇を続けた。

ダウ工業株30種<.DJI>は217.97ドル(1.68%)高の1万3177.68ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は56.22ポイント(1.88%)高の3039.88。

S&P総合500種<.SPX>は24.86ポイント(1.81%)高の1395.95。

終値としては、ダウが2007年12月31日以来の高値、ナスダックが2000年11月15日以来の高値、S&Pは2008年6月5以来の高値をつけた。

ダウは終値で1万3000ドル台を回復、ナスダックも節目の3000台に乗せた。

S&Pは5営業日続伸し、今後も一段高となることが見込まれる。年初からは11%上昇している。

銀行株がこの日の上昇を主導した。

増配と150億ドルの自社株買いを実施する方針を示したJPモルガンは7%高。バンク・オブ・アメリカ<BAC.N>も6.3%高となった。S&P金融株指数<.GSPF>は3.9%上昇した。

キャブレラ・キャピタル・マーケッツのシニア株式トレーダー、ラリー・ペルージ氏は、金融株が過去数年、株価上昇の足かせとなっていたため、これを機に相場は上昇ペースが加速する可能性があるとの見方を示した。

アメリプライズ・フィナンシャルの首席市場ストラテジスト、デイビッド・ジョイ氏も「現在見られる勢いが継続する公算が大きい。株をオーバーウェートにすべきだ。悪材料がないことから、大幅な調整は必要ない」と述べた。

銀行株指数<.BKX>は7カ月ぶり高値、住宅建設株指数<.HGX>は2010年5月以来の高水準に達した。

市場心理の改善を反映し、株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は2007年半ば以来の低水準付近で推移した。

米連邦準備理事会(FRB)はこの日発表したFOMC声明で、経済は「緩やかに拡大している」としつつも、引き続き著しい下方リスクに直面しているとの認識を示した。1月のFOMC声明とほぼ同じ内容となった。

2月の米小売売上高は5カ月ぶりの大幅な伸びとなり、米景気が緩やかなペースで回復しつつあることを示唆した。

ただ、アパレル小売りのアーバン・アウトフィッターズ<URBN.O>は5.3%安となった。利益率が引き続き圧迫されるとの見通しを示したことが嫌気された。

レアアース(希土類)鉱山会社モリコープ<MCP.N>は3.2%高。日米および欧州連合(EU)はこの日、中国のレアアースを含む資源輸出規制をめぐり、世界貿易機関(WTO)に提訴した。

商いは薄く、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約75億1000万株で、1日平均の78億4000万株を下回った。ニューヨーク証券取引所では約80%の銘柄が上昇した。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         13177.68(+217.97)

前営業日終値    12959.71(+37.69)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         3039.88(+56.22)

前営業日終値    2983.66(‐4.68)

S&P総合500種<.SPX>

終値         1395.95(+24.86)

前営業日終値    1371.09(+0.22)

*内容を追加して再送します。

最終更新:3月14日(水)9時58分

今迄上がっては何だかんだで急降下したいたから不安もあるんだが。
ギリシアとかの欧州不安も単なる先送りだし、ぬか喜びにならなければいいのだが。
それにもまして、日本の政治家が無策で日本経済がこの波に乗りきれなくならないかがもっと不安・・・・。

暗黒の稲妻