幻のダビンチ壁画痕跡? =ルネサンス美術の集大成―伊
時事通信 3月13日(火)11時14分配信

 【ジュネーブ時事】イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチが描いた幻の巨大壁画「アンギアーリの戦い」が、フィレンツェのベッキオ宮殿にある別の壁画の裏側に隠されている可能性を示す痕跡が12日、見つかった。ルネサンス美術の集大成とされる壁画が確認されれば、世紀の大発見となりそうだ。ANSA通信が伝えた。
 壁画発見の手掛かりを見つけたのは、同国の美術研究家セラチーニ博士らのチーム。宮殿大広間の東側に飾られているルネサンス期の画家バザーリの壁画裏にもう一枚の壁があるとみられ、そこから採取された黒色顔料が、ダビンチの名画「モナリザ」で使われた絵の具と同じ成分であることが分かった。
 アンギアーリの戦いはダビンチが1504年ごろに制作を始めたが、表面が剥がれるなどして未完成に終わった。宮殿の改装で壁画が失われたとされてきたが、セラチーニ博士がバザーリの壁画を詳しく調べたところ、描かれた小さな旗に「求めよ、さらば与えられん」との聖書の言葉が書かれているのが見つかるなど、失われた壁画の手掛かりを示す「ダビンチ・コード」さながらの発見もあったという。 

最終更新:3月13日(火)13時18分

新たな作品が見つかれば凄い話。

暗黒の稲妻