<高齢夫婦殺害>無罪判決の白浜被告が死亡 鹿児島
毎日新聞 3月10日(土)21時45分配信

 鹿児島市で高齢夫婦を殺害したとして、強盗殺人罪などに問われ、1審・鹿児島地裁の裁判員裁判で死刑が求刑され、無罪判決を受けた同市の無職、白浜政広被告(73)が死亡したことが10日、鹿児島県警への取材で分かった。県警は詳しい死因を調べるが、病死とみている。

 消防によると、同日午後5時20分ごろ、家族から119番があり、救急隊が駆けつけたところ、自宅の布団の中で亡くなっていたという。

 白浜被告は09年6月、鹿児島市下福元町の蔵ノ下忠さん(当時91歳)、妻ハツエさん(同87歳)が殺害された事件で殺人などの容疑で逮捕された。鹿児島地検は金品を奪う目的で夫妻を殺害したとして強盗殺人罪などで起訴。白浜被告は捜査段階で黙秘し、その後否認。裁判では無罪を主張した。

 10年11~12月に鹿児島地裁で行われた裁判員裁判で、検察側は死刑を求刑した。同地裁は「現場から見つかった指紋とDNA鑑定の一致だけでは、被告を犯人と推認するには遠く及ばない」などとして無罪を言い渡した。検察側が控訴していた。

 白浜被告の死亡で、近く公訴棄却の決定が出るとみられる。【黒澤敬太郎、垂水友里香、岸達也】

最終更新:3月10日(土)23時23分

真実が判らないまま、被告が死亡。
事件は迷宮入り。
何となく後味の悪い結果になってしまった気がするのだが。

暗黒の稲妻