小惑星:アマチュア天文家・佐藤さん、「Tohoku」と命名 3.11南の空に輝く /岩手
毎日新聞 3月6日(火)11時42分配信
アマチュア天文家で埼玉県入間市職員、佐藤直人さん(58)が5日、盛岡市の県庁で記者会見し、東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興への願いを込めて、自身が発見した小惑星に「Tohoku(東北)」と命名したことを明らかにした。肉眼では確認できないが、3月11日の夜には最も地球に近づき、真南の空に獅子座の中できれいに輝くという。
佐藤さんはこれまでに100個以上の小惑星を発見し、「はやぶさ」や「かぐや」など宇宙航空研究開発機構(JAXA)から依頼を受けたものも含め、今年2月までに計46個の小惑星に命名。Tohokuは、1997年に埼玉県秩父市の天体観測所で発見したが、これまで命名はしていなかった。
震災で、佐藤さんは天文仲間だった宮城県石巻市の友人を津波で失った。また、入間市の避難所でも福島県から避難した被災者たちを行政職員として支援し、命名への思いを強くしたという。これまで発見した小惑星の軌道を計算した結果、Tohokuが偶然にも今年3月11日に太陽や火星などとほぼ一直線に並び、最もきれいに輝くことから選んだという。
今年2月に仙台市天文台が東北最大の天体望遠鏡(口径1・3メートル)で撮影に成功した。直径数キロで、公転周期は3・69年。17・7等級。米国の国際天文学連合小惑星センターも正式に認定した。
佐藤さんは、震災で甚大な被害を受けた岩手県を記者会見の地に選んだ。「大震災で亡くなられた幾多の魂がこの天体に宿っているような気がする。被災者の精神的な安らぎにもなってくれれば」と話した。【金寿英】
3月6日朝刊
最終更新:3月6日(火)16時57分
アマチュア天文家で埼玉県入間市職員、佐藤直人さん\が5日、盛岡市の県庁で記者会見し、東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興への願いを込めて、自身が発見した小惑星に「Tohoku(東北)」と命名したことを明らかにしたそうだ。
暗黒の稲妻
毎日新聞 3月6日(火)11時42分配信
アマチュア天文家で埼玉県入間市職員、佐藤直人さん(58)が5日、盛岡市の県庁で記者会見し、東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興への願いを込めて、自身が発見した小惑星に「Tohoku(東北)」と命名したことを明らかにした。肉眼では確認できないが、3月11日の夜には最も地球に近づき、真南の空に獅子座の中できれいに輝くという。
佐藤さんはこれまでに100個以上の小惑星を発見し、「はやぶさ」や「かぐや」など宇宙航空研究開発機構(JAXA)から依頼を受けたものも含め、今年2月までに計46個の小惑星に命名。Tohokuは、1997年に埼玉県秩父市の天体観測所で発見したが、これまで命名はしていなかった。
震災で、佐藤さんは天文仲間だった宮城県石巻市の友人を津波で失った。また、入間市の避難所でも福島県から避難した被災者たちを行政職員として支援し、命名への思いを強くしたという。これまで発見した小惑星の軌道を計算した結果、Tohokuが偶然にも今年3月11日に太陽や火星などとほぼ一直線に並び、最もきれいに輝くことから選んだという。
今年2月に仙台市天文台が東北最大の天体望遠鏡(口径1・3メートル)で撮影に成功した。直径数キロで、公転周期は3・69年。17・7等級。米国の国際天文学連合小惑星センターも正式に認定した。
佐藤さんは、震災で甚大な被害を受けた岩手県を記者会見の地に選んだ。「大震災で亡くなられた幾多の魂がこの天体に宿っているような気がする。被災者の精神的な安らぎにもなってくれれば」と話した。【金寿英】
3月6日朝刊
最終更新:3月6日(火)16時57分
アマチュア天文家で埼玉県入間市職員、佐藤直人さん\が5日、盛岡市の県庁で記者会見し、東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興への願いを込めて、自身が発見した小惑星に「Tohoku(東北)」と命名したことを明らかにしたそうだ。
暗黒の稲妻