救急患者が45%増=受診我慢し重症化―被災沿岸5病院・大震災1年
時事通信 3月6日(火)2時31分配信
東日本大震災で被災し、鉄道の不通が続く岩手、宮城両県の沿岸部にある救急指定の5病院で、2011年4月~12年1月の救急患者が前年同期より45%増えたことが分かった。一般外来患者は、被災者の医療費が無料化されているにもかかわらず3%減っており、各病院は「交通の便が悪いため受診を我慢し、重症化している」と分析。無料化が終わる10月以降に「受診抑制がさらに増える」と警戒している。
東京電力福島第1原発事故の影響で、警戒区域がある福島県沿岸と周辺の相双地域では、多くの医師と看護師、保健師などの看護職員が流出。人手不足が深刻な上、被災した医療機関の8割が再開していない。
岩手、宮城、福島3県沿岸で救急指定されている46病院を2月に取材。31病院から回答を得た。
このうち▽県立宮古(岩手県宮古市)▽県立釜石(同県釜石市)▽県立大船渡(同県大船渡市)▽気仙沼市立(宮城県)▽石巻赤十字(同県石巻市)の5病院は、一般外来患者が7%減~2%増とほぼ横ばいだったのに対し、救急患者は18~86%増加した。
5病院の合計は一般外来が1万9550人減の72万75人、救急は2万4636人増の7万9491人。いずれも患者数が年間10万人以上で、鉄道が未復旧の宮古市から宮城県北部にある。
石巻赤十字病院は、休止中の石巻市立病院の救急患者を受け入れた影響としたが、他の病院や各地の医師会は受診抑制が原因とした。鉄道の不通に加え、バスも不便になっており、家が無事だった人にも抑制はあるという。気仙沼市立病院は「仮設住宅に閉じこもる生活」を一因に挙げ、無料化の特例が終わる10月以降、受診抑制がさらに進む恐れを指摘した。
最終更新:3月6日(火)10時8分
地域ごとの集団定期検診的診療や移動診療とかなんとかならないのだろうか。
暗黒の稲妻
時事通信 3月6日(火)2時31分配信
東日本大震災で被災し、鉄道の不通が続く岩手、宮城両県の沿岸部にある救急指定の5病院で、2011年4月~12年1月の救急患者が前年同期より45%増えたことが分かった。一般外来患者は、被災者の医療費が無料化されているにもかかわらず3%減っており、各病院は「交通の便が悪いため受診を我慢し、重症化している」と分析。無料化が終わる10月以降に「受診抑制がさらに増える」と警戒している。
東京電力福島第1原発事故の影響で、警戒区域がある福島県沿岸と周辺の相双地域では、多くの医師と看護師、保健師などの看護職員が流出。人手不足が深刻な上、被災した医療機関の8割が再開していない。
岩手、宮城、福島3県沿岸で救急指定されている46病院を2月に取材。31病院から回答を得た。
このうち▽県立宮古(岩手県宮古市)▽県立釜石(同県釜石市)▽県立大船渡(同県大船渡市)▽気仙沼市立(宮城県)▽石巻赤十字(同県石巻市)の5病院は、一般外来患者が7%減~2%増とほぼ横ばいだったのに対し、救急患者は18~86%増加した。
5病院の合計は一般外来が1万9550人減の72万75人、救急は2万4636人増の7万9491人。いずれも患者数が年間10万人以上で、鉄道が未復旧の宮古市から宮城県北部にある。
石巻赤十字病院は、休止中の石巻市立病院の救急患者を受け入れた影響としたが、他の病院や各地の医師会は受診抑制が原因とした。鉄道の不通に加え、バスも不便になっており、家が無事だった人にも抑制はあるという。気仙沼市立病院は「仮設住宅に閉じこもる生活」を一因に挙げ、無料化の特例が終わる10月以降、受診抑制がさらに進む恐れを指摘した。
最終更新:3月6日(火)10時8分
地域ごとの集団定期検診的診療や移動診療とかなんとかならないのだろうか。
暗黒の稲妻