細野豪志原発相インタビュー「原発の再稼働は必要」 初めて明言
産経新聞 3月4日(日)22時46分配信


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インタビューに答える細野豪志環境相兼原発事故担当相=東京都千代田区(瀧誠四郎撮影)(写真:産経新聞)
 細野豪志環境相兼原発事故担当相は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から1年となるのを前に産経新聞のインタビューに応じ、全国の原発が5月にも全停止する可能性について、安全性を確保した上で「再稼働は必要だ」との意向を示した。細野氏が立場を明確にするのは初めて。

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 細野氏は先月の会見で、「再稼働の問題は経済産業省原子力安全・保安院が一義的に負っているので、踏み込んだ発言はできない」としていた。インタビューでは「(規制強化を)継続する中で、安全性が確保できたものについて再稼働は必要だと思う」と述べた。

 ただ、原発の安全性確認をめぐっては政府内の見解が迷走している。国は再稼働の条件にストレステスト(耐性検査)の1次評価を義務付けたが、原子力安全委員会の班目春樹委員長が「安全性の評価として不十分」と発言。原発立地自治体の不信が高まっており、再開への「同意」を容易に得られる状況ではない。

 細野氏はまた、政府が福島県双葉郡内に設置を目指す放射性物質に汚染された土壌などの中間貯蔵施設について「前に進んでいきたい」と述べ、地元の説得を続ける考えを示した。

最終更新:3月5日(月)11時25分

 細野豪志環境相兼原発事故担当相は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から1年となるのを前に産経新聞のインタビューに応じ、全国の原発が5月にも全停止する可能性について、安全性を確保した上で「再稼働は必要だ」との意向を示したそうだ。

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