気仙沼マグロ漁、集団操業…復興へ効率化図る
読売新聞 3月4日(日)3時30分配信

 全国有数のマグロ漁船基地・宮城県気仙沼市の近海マグロはえ縄漁船主らでつくる「気仙沼遠洋漁業協同組合」(斎藤徹夫組合長)は、所属する漁船13隻が漁場探査や水揚げを協力して行う「集団操業」に4月から取り組むことになった。

 個々の漁船が漁獲を競ってきた従来の方式を転換し、東日本大震災で大打撃を受けた水産業の復興に向けて水揚げと漁業経営の安定を目指す。 

 漁協によると、従来は漁船がばらばらに出漁していたが、4月からは13隻が4船団を組んで出漁する。これまでは個々の船が魚群探知機を使ってマグロを追い、漁場探査情報は船ごとの「機密事項」だったが、新方式では、個々の船がつかんだマグロの情報や各船団の操業位置、漁獲量などを、気仙沼の漁協内に置く管理部門が衛星通信を通じて個々の船から収集し、電子メールなどで各船団に情報を配信。船団ごとの操業方針を調整・指示する。

 また、漁協側は把握した漁獲量や鮮度を考慮して、各船団に帰港する順番を指示する。

 新方式で船団の漁場探査が一体化され個々の船の情報が共有されることで、燃油代の節約効果が見込め、効率的な漁が期待できる。従来は、水揚げが集中して値崩れを起こしたり、逆に水揚げがなく価格が高騰したりすることがあったが、新方式では定期的な水揚げが可能になり、価格の安定につながるという。

最終更新:3月4日(日)3時30分

全国有数のマグロ漁船基地・宮城県気仙沼市の近海マグロはえ縄漁船主らでつくる「気仙沼遠洋漁業協同組合」(斎藤徹夫組合長)は、所属する漁船13隻が漁場探査や水揚げを協力して行う「集団操業」に4月から取り組むことになったようだ。

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