<訃報>杉岡華邨さん死去、98歳…かな書の第一人者
毎日新聞 3月3日(土)22時37分配信


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書家・杉岡華邨さん
 かな書の第一人者で日本芸術院会員、日本書芸院元理事長の書家、杉岡華邨(すぎおか・かそん、本名・正美=まさみ)さんが3日、心不全のため死去した。98歳。お別れ会を後日開く。自宅は奈良市学園南1の11の2。喪主は妻和子(かずこ)さん。

 奈良県出身。かな書の「ちらし」に理論的根拠を与えたほか、禅の教えや仏教美学を学び、造形理論と思想が一体になった書を完成させた。

 70年に大阪教育大教授。81年から名誉教授。83年に日本芸術院賞受賞。85年から88年まで、日本書芸院理事長を務め、89年、日本芸術院会員となった。95年に文化功労者、00年に文化勲章を受章。著書に「かな書き入門」「寸松庵色紙」「源氏物語と書生活」がある。

最終更新:3月3日(土)23時10分

ご冥福をお祈りいたします。

暗黒の稲妻