震災時、東京でも3割帰宅せず…同様の地震への不安は9割以上
産経新聞 3月1日(木)14時1分配信

 東日本大震災の際、震度5強を記録した東京都で、当日、帰宅しなかったと回答した都民が3割に上っていたことが1日、有識者で構成される警視庁警備心理学研究会の意識調査で分かった。帰宅したと回答した5割も、半数近くが徒歩で帰宅しており、警視庁は今後、さらに帰宅困難者対策を推進していく方針。

 調査は「首都直下地震発生時における都民等の意識調査」で、平成23年10月9~31日、都内の警察署を訪れた都民ら5千人に対して行われた。2561人から回答を得た。

 調査結果によると、東日本大震災が発生した23年3月11日、都民で帰宅しなかったと回答したのは30・5%。帰宅したと回答したのは51・5%、無回答は18・0%だった。帰宅したという回答のうち、帰宅手段は徒歩が44・4%を占め、自家用車や会社の車が30・7%、自転車が14・8%で続いた。

 一方、今後、東京でも同じような地震が発生すると強く不安を感じると回答したのは52・2%、少し感じると回答したのは42・1%で、計9割以上に上った。

 しかし、地域の防災訓練などに参加した経験があると回答したのは40・2%にとどまった。特に若い世代が少なく、同研究会では「地域や企業のイベントで防災訓練をするなど、参加を促進する必要がある」としている。

最終更新:3月1日(木)18時43分

東日本大震災の際、震度5強を記録した東京都で、当日、帰宅しなかったと回答した都民が3割に上っていたことが1日、有識者で構成される警視庁警備心理学研究会の意識調査で分かったそうだ。

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