野村、まさに精密機械!持ち味全開2回完全!!ローテ入り確信
デイリースポーツ 2月29日(水)9時10分配信


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 1回、野村は天谷の投ゴロにマウンドを駆け下りる=天福球場(撮影・市尻達拡)
 「広島紅白戦、白組4-3紅組」(28日、日南)

 広島のドラフト1位・野村祐輔投手(22)=明大=が初の実戦登板となる紅白戦に先発し、2回をパーフェクトに抑えた。本人からすれば不満の残る内容だったが、全球種でストライクを取れる抜群の制球力を、野村監督や対戦した栗原らが絶賛。わずか22球ながら、開幕ローテ入りを確信させる投球だった。

【写真】驚異の精密機械ぶりを見せつける野村…ローテ入り確実だ!

 前日に「打たれる」ことを希望していた野村だったが、完璧に抑えてしまった。まさに精密機械の前評判通り。実戦で初対戦したプロの打者を淡々と料理していった。

 初回、赤松、天谷を簡単にゴロで仕留め、2死走者なし。3番・バーデンを追い込み、4球目直球は外角いっぱい。見逃し三振を確信した右腕はマウンドを降りかけたが、ボールの判定。5球目は低めへの際どい球で、バーデンも思わずバットを出しかけた。空振りと思った野村は再びベンチへ向かおうとしたが、またもボールのコール。

 外角のストライクゾーンがプロより広いと言われる大学時代なら「入っている」コース。ただ「ボールならそれでいい」と動じなかった。フルカウントからボール半個分、中に入れた6球目はファウルで、最後は投ゴロに仕留めた。

 二回は先頭の栗原から、チェンジアップで空振りを奪うと最後は直球で三ゴロ。2死からは左の末永に対し、外のボールゾーンから外角いっぱいに入ってくるスライダーで見逃し三振に斬った。最速は139キロにとどまったが、2回完全と持ち味全開の22球だった。

 抜群の制球力に周囲は舌を巻いた。対戦した栗原は「いろんな球種で緩急をつけて、まとまっている」と完成度の高さを認めた。受けた石原は「初めての実戦でこれだけ投げたらナイスピッチ」と合格点。阪神の御子柴スコアラーは「ゲームの中で修正するセンスがある。ローテに入るでしょう」と警戒を強めた。

 開幕ローテとして計算している野村監督。「実戦型。いろんな球種を投げられていた。自滅するタイプじゃないと改めて確認できた」とひとまず安どした。

 ただ、それでも本人だけは不満顔を浮かべた。「ボールの質、精度がまだまだ。自分の思ったところに投げられていない。良かったところはないです」と言い切った。

 次戦は2日からの中日とのオープン戦3連戦(ナゴヤドーム)での登板が決定。「次は味方相手じゃないので、自分の力をしっかり出したい」。実力はこんなもんじゃない、と言わんばかりに対外試合デビューをにらんだ。

最終更新:2月29日(水)11時25分

今年は広島も目が話せそうにないなぁ・・・・。

暗黒の稲妻