円高や韓国との競争、パナソニック経営陣刷新も厳しい船出
産経新聞 2月28日(火)21時14分配信
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会見後、握手をする次期社長に内定した津賀専務(右)と会長に内定した大坪社長=28日午後6時51分、大阪市中央区(柿平博文撮影)(写真:産経新聞)
パナソニックが28日、巨額の業績赤字見通しを受けてトップ交代を決断したのは、経営陣を刷新して構造改革を断行する必要があると判断したからだ。今後は環境エネルギーなどに経営資源をシフトし、業績のV字回復を目指す。ただ、歴史的な円高や韓国勢の台頭など家電業界を取り巻く環境は激変しており、新しい経営陣にとっては厳しい船出になる。
[フォト]パナソニックが住宅用の蓄電池に参入 再生エネと連携へ
「交代はベストのタイミングだった」。大坪文雄社長は28日の会見で、一部で指摘される引責辞任を強く否定した。
主力のテレビ事業は、円高や韓国勢の台頭で採算が悪化している。巨額投資の成長戦略が裏目に出て、テレビ用パネル生産を一部停止するなどリストラ費用がかさんだ。
平成24年3月期は、過去最悪の7800億円の連結最終赤字に転落する見込みだ。今後はテレビ事業を縮小する一方、成長が期待される海外での白物家電、車載用電池といった環境エネルギー事業を強化し、収益力回復を図る。
今年1月に事業統合した三洋電機、パナソニック電工の商材も生かし、工場や店舗に空調や照明、太陽電池を一括して提案する「まるごと事業」に活路を見いだす考えだ。
しかし、V字回復を果たした中村邦夫会長の社長時代とは違い、家電業界を取り巻く経営環境は格段に厳しくなっている。「『復活』のためには人が最大の財産」。次期社長に内定した津賀一宏専務はV字回復に強い意欲を示した。
ただ、超円高の定着や、欧州債務危機に伴う欧米市場の低迷に加え、韓国勢との競争は激しさを増している。頼みの「まるごと事業」も「収益への貢献は時間がかかる」(証券アナリスト)見通しだ。
最終更新:2月29日(水)8時29分
パナソニックには頑張って欲しいけどね。
暗黒の稲妻
産経新聞 2月28日(火)21時14分配信

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会見後、握手をする次期社長に内定した津賀専務(右)と会長に内定した大坪社長=28日午後6時51分、大阪市中央区(柿平博文撮影)(写真:産経新聞)
パナソニックが28日、巨額の業績赤字見通しを受けてトップ交代を決断したのは、経営陣を刷新して構造改革を断行する必要があると判断したからだ。今後は環境エネルギーなどに経営資源をシフトし、業績のV字回復を目指す。ただ、歴史的な円高や韓国勢の台頭など家電業界を取り巻く環境は激変しており、新しい経営陣にとっては厳しい船出になる。
[フォト]パナソニックが住宅用の蓄電池に参入 再生エネと連携へ
「交代はベストのタイミングだった」。大坪文雄社長は28日の会見で、一部で指摘される引責辞任を強く否定した。
主力のテレビ事業は、円高や韓国勢の台頭で採算が悪化している。巨額投資の成長戦略が裏目に出て、テレビ用パネル生産を一部停止するなどリストラ費用がかさんだ。
平成24年3月期は、過去最悪の7800億円の連結最終赤字に転落する見込みだ。今後はテレビ事業を縮小する一方、成長が期待される海外での白物家電、車載用電池といった環境エネルギー事業を強化し、収益力回復を図る。
今年1月に事業統合した三洋電機、パナソニック電工の商材も生かし、工場や店舗に空調や照明、太陽電池を一括して提案する「まるごと事業」に活路を見いだす考えだ。
しかし、V字回復を果たした中村邦夫会長の社長時代とは違い、家電業界を取り巻く経営環境は格段に厳しくなっている。「『復活』のためには人が最大の財産」。次期社長に内定した津賀一宏専務はV字回復に強い意欲を示した。
ただ、超円高の定着や、欧州債務危機に伴う欧米市場の低迷に加え、韓国勢との競争は激しさを増している。頼みの「まるごと事業」も「収益への貢献は時間がかかる」(証券アナリスト)見通しだ。
最終更新:2月29日(水)8時29分
パナソニックには頑張って欲しいけどね。
暗黒の稲妻