「aPad」から「zPad」まで…中国の商標登録の問題点
サーチナ 2月29日(水)7時56分配信

 米アップル社の多機能端末iPad(アイパッド)に対し、中国企業「唯冠科技(プロビュー・テクノロジー)」が商標権侵害を訴えている。先願主義が採用されている中国ではすでに、「aPad」から「zPad」まで商標が登録されている。中国メディアの鳳凰網は28日、中国の商標権問題が及ぼす危険性について報じた。

 商標権の抜け駆け登録は決して「先見の明」ではない。中国の商標法に不備があり、一部の中国人が商標概念に対する認識を持たずに目先の利益を求めていることを示しているからだ。

 中国の商標法は登録してから3年以内に商標を使用しなければ取り消しとなると定めているが、実際には「取り消しの申請がなければそのままの状態」となっている。また商標法は公共性のある地名や名前を簡単に登録できないよう定めているが、厳格に執行されているとは言いがたい状況だ。

 記事は、不当な商標によって中国国内の市場開拓ができたとしても、法廷による紛争に陥れば消費者の信用を失い、商品のモデルチェンジも制限され、結果として企業の発展にネックとなると指摘。

 また、「中国国内では問題がなくても、海外では違う商標を使わざるを得ないため、ブランドを宣伝する面でも、商品管理の面でも混乱を招くだろう」と報じた。(編集担当:及川源十郎)

最終更新:2月29日(水)7時56分

商標だけ登録って、どんだけ恥知らずなんだか。
まさに濡れ手に泡の商標ビジネスだな。

暗黒の稲妻