次世代通信サービスの選び方は?
読売新聞(ヨミウリオンライン) 2月27日(月)17時9分配信
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図1:主な次世代通信サービス。3社が相次いでサービスを開始する
■Q)携帯電話会社が力を入れる「次世代通信サービス」。各サービスの特徴と、導入時の注意点を教えてください。
■A)「LTE」や「AXGP」など、新しい規格を採用してモバイル機器向けの通信サービスが続々と登場しています。これらの特徴は、現行の2倍近い、もしくはそれ以上にまで高速化した“通信速度”です。ただし現時点では、通信エリアが限られていたり、将来的には通信量の上限制が撤廃される動きもあります。次世代通信サービスの良し悪しを見極めた上で、加入するか検討しましょう。
携帯電話会社(キャリア)の間で「次世代通信サービス」の覇権を巡る争いが、激しさを増しています。2月24日にはソフトバンクモバイルが「SoftBank 4G」サービスを開始しました。さらにイー・モバイルを運営するイー・アクセスも、3月から「EMOBILE LTE」を開始すると発表しています。
SoftBank 4Gは「AXGP」(TD-LTEと互換)、EMOBILE LTEは「FDDーLTE」という次世代の通信規格を採用しています。また、NTTドコモの「Xi」(クロッシィ)も、LTEの通信技術が使われています。このように次々に始まる、次世代の通信サービス。どういった特徴があるのか。対応する端末、利用できるエリアは? 気になるポイントについて紹介します。
■本格普及へ、次世代通信サービスが幕を開けた
これまでキャリアでは、スマートフォン(携帯電話)などでホームページの閲覧やメールの送受信など、インターネットを快適に利用できるように通信網(3G)の整備を進めてきました。その結果、通信速度が徐々に向上。現在では、最大42Mbpsの通信サービスが提供されるようになりました。この従来型の3Gに取って代わろうとしているのが、最近話題となっている「次世代通信サービス」(4G)です。
最大の特徴は“通信速度の速さ”です。2月24日に始まったソフトバンクモバイルのSoftBank 4Gは、最大で110Mbps(現行機は最大76Mbps)。いち早く提供を始めたNTTドコモのXiと、3月に開始予定のイー・モバイルも最大75Mbpsとなっています(図1)。Xiは屋外での速度が最大37.5Mbpsと半減しますが、将来的には最大100Mbpsにまで高速化する予定です。
もう一つの大手キャリア、KDDI(au)も、子会社のUQコミュニケーションズが通信サービスの高速化を牽引した「WiMAX」を展開中。こちらも高速化した「WiMAX2」(最大165Mbps)の準備が進んでいるほか、KDDIとしても他社と同じLTE方式による通信サービス展開も予定するなど、今年から来年にかけて次世代通信サービスへの移行が本格化します。
■スマホの対応は少なめ、Wi-Fiルーターが中心
いち早く、次世代通信サービスを利用できる端末についてみていきましょう。この端末については、各キャリアによって差があります。対応が進んでいるのは、NTTドコモです。2月末時点でXi対応のスマートフォンは4製品(図2)。さらにモバイルWi-Fiルーターが1種類(3月中には新機種も追加される予定)、USBタイプのデータ通信端末も選べます(図3、図4)。
一方、ソフトバンクモバイルのSoftBank 4Gは、モバイルWi-Fiルーター「SoftBank 101SI」(セイコーインスツル)のみです(図5)。イー・モバイル「EMOBILE LTE」は、モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi LTE(GL01P)」(ファーウェイ)と「Pocket WiFi LTE(GL02P)」(AnyDATA)、USBタイプのデータ通信端末「GL03D」(ファーウェイ)を発表済み(図6~8)。サービス開始時は、2種類のモバイルWi-Fiルーターでスタートする予定です。
■高速通信可能なエリアは限られる
次世代通信サービスへの加入、もしくは対応のスマートフォンを購入する際の注意点は? 一番注意したいのは利用できるエリアです。次世代通信サービスと呼ばれることからもわかるように、現段階では全国どこでも利用できるサービスではありません。
各社は今年3月末時点のエリアについて、Xiが24%、EMOBILE LTEが40%の人口カバー率。SoftBank 4Gは東京23区のほか、札幌市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、名古屋市、大阪市、神戸市、福岡市、北九州市とこれらの都市の周辺都市をカバーするとしています。
また2013年3月末までに、XiとEMOBILE LTEは人口カバー率で70%。SoftBank 4Gは、全国政令指定都市の人口カバー率を99%まで拡大するとアナウンスしています(図9)。各通信サービス、既存の通信網(3G)も利用できる仕様のため、通信不可となるエリアは限られそうですが、高速な通信環境を望んで次世代サービスを選ぼうと考えている方は注意しましょう。
■スマホユーザーは月額料金が安くなる場合も
このほか、次世代通信サービスを契約するポイントになるのが、スマホユーザーに対する通信料金の割引です。NTTドコモでは、Xi対応のスマートフォンを利用しているユーザー(Xiパケ・ホーダイ/フラット契約が必要)が、Xi対応のモバイルWi-Fiを契約した場合に、月額料金を3880円(「Xiデータプラン フラット にねん」契約時)に割り引くキャンペーン「Xi2割キャンペーン」を実施しています(3月1日から3月31日まで)。
ソフトバンクモバイルでも、同社のスマートフォン(Xシリーズを除く)を一定の条件を契約しているユーザーに対し、「4Gデータし放題フラット」の月額料金を3880円に値引く「スマホセット割」を実施しています。
また次世代通信サービスは、これまでのように、どれだけ使っても一定の料金を支払えば良いというサービスではありません。XiとSoftBank 4Gでは、今年10月からパケットの完全定額サービスを取りやめる予定です。Xiでは一カ月に7GB、SoftBank 4Gは1か月に5GBを上限のデータ通信量と定め、超過した場合は通信速度を最大128Kbpsに制限します。データ通信量の上限を超えて高速通信するには、2GBごとに2625円を支払うことになります。
高速化の一方で、通信可能なデータ量には制限がかかる見込みの次世代通信サービス。メリットとデメリットを考え、加入するか慎重に検討することが大切です。(テクニカルライター/原 如宏/@raitanohara)
■関連サイト
▼「SoftBank 4G」(ソフトバンクモバイル)
http://mb.softbank.jp/mb/special/11winter/4g/
▼「EMOBILE LTE」(イー・モバイル)
http://emobile.jp/sp/lte/?sc_pid=top_mainfl_18_lte
▼「Xi(クロッシィ)」(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/xi/
▼「WiMAX2とは」(UQコミュニケーションズ)
http://www.uqwimax.jp/service/wimax/wimax2.html
▼「Xi2割キャンペーン」(NTTドコモ)
http://mb.softbank.jp/mb/data_com/
▼「スマホセット割」(ソフトバンクモバイル)
http://mb.softbank.jp/mb/data_com/price_plan/data_flat_4g/
最終更新:2月27日(月)17時9分
各社次世代型通信は気になるが多分対応するのは出て暫くは無理なんだろうね。
下手すると対応しない可能性もあるんだろうし。
この手の一番問題になるのは0インストール。
Winだったらさほど問題ではないのだが問題はそれ以外の場合。
下手するとJUSB型そのもの認識出来なかったという例もあるんじゃないのかな。
さてさてどうなるのやら。
暗黒の稲妻
読売新聞(ヨミウリオンライン) 2月27日(月)17時9分配信

図1:主な次世代通信サービス。3社が相次いでサービスを開始する
■Q)携帯電話会社が力を入れる「次世代通信サービス」。各サービスの特徴と、導入時の注意点を教えてください。
■A)「LTE」や「AXGP」など、新しい規格を採用してモバイル機器向けの通信サービスが続々と登場しています。これらの特徴は、現行の2倍近い、もしくはそれ以上にまで高速化した“通信速度”です。ただし現時点では、通信エリアが限られていたり、将来的には通信量の上限制が撤廃される動きもあります。次世代通信サービスの良し悪しを見極めた上で、加入するか検討しましょう。
携帯電話会社(キャリア)の間で「次世代通信サービス」の覇権を巡る争いが、激しさを増しています。2月24日にはソフトバンクモバイルが「SoftBank 4G」サービスを開始しました。さらにイー・モバイルを運営するイー・アクセスも、3月から「EMOBILE LTE」を開始すると発表しています。
SoftBank 4Gは「AXGP」(TD-LTEと互換)、EMOBILE LTEは「FDDーLTE」という次世代の通信規格を採用しています。また、NTTドコモの「Xi」(クロッシィ)も、LTEの通信技術が使われています。このように次々に始まる、次世代の通信サービス。どういった特徴があるのか。対応する端末、利用できるエリアは? 気になるポイントについて紹介します。
■本格普及へ、次世代通信サービスが幕を開けた
これまでキャリアでは、スマートフォン(携帯電話)などでホームページの閲覧やメールの送受信など、インターネットを快適に利用できるように通信網(3G)の整備を進めてきました。その結果、通信速度が徐々に向上。現在では、最大42Mbpsの通信サービスが提供されるようになりました。この従来型の3Gに取って代わろうとしているのが、最近話題となっている「次世代通信サービス」(4G)です。
最大の特徴は“通信速度の速さ”です。2月24日に始まったソフトバンクモバイルのSoftBank 4Gは、最大で110Mbps(現行機は最大76Mbps)。いち早く提供を始めたNTTドコモのXiと、3月に開始予定のイー・モバイルも最大75Mbpsとなっています(図1)。Xiは屋外での速度が最大37.5Mbpsと半減しますが、将来的には最大100Mbpsにまで高速化する予定です。
もう一つの大手キャリア、KDDI(au)も、子会社のUQコミュニケーションズが通信サービスの高速化を牽引した「WiMAX」を展開中。こちらも高速化した「WiMAX2」(最大165Mbps)の準備が進んでいるほか、KDDIとしても他社と同じLTE方式による通信サービス展開も予定するなど、今年から来年にかけて次世代通信サービスへの移行が本格化します。
■スマホの対応は少なめ、Wi-Fiルーターが中心
いち早く、次世代通信サービスを利用できる端末についてみていきましょう。この端末については、各キャリアによって差があります。対応が進んでいるのは、NTTドコモです。2月末時点でXi対応のスマートフォンは4製品(図2)。さらにモバイルWi-Fiルーターが1種類(3月中には新機種も追加される予定)、USBタイプのデータ通信端末も選べます(図3、図4)。
一方、ソフトバンクモバイルのSoftBank 4Gは、モバイルWi-Fiルーター「SoftBank 101SI」(セイコーインスツル)のみです(図5)。イー・モバイル「EMOBILE LTE」は、モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi LTE(GL01P)」(ファーウェイ)と「Pocket WiFi LTE(GL02P)」(AnyDATA)、USBタイプのデータ通信端末「GL03D」(ファーウェイ)を発表済み(図6~8)。サービス開始時は、2種類のモバイルWi-Fiルーターでスタートする予定です。
■高速通信可能なエリアは限られる
次世代通信サービスへの加入、もしくは対応のスマートフォンを購入する際の注意点は? 一番注意したいのは利用できるエリアです。次世代通信サービスと呼ばれることからもわかるように、現段階では全国どこでも利用できるサービスではありません。
各社は今年3月末時点のエリアについて、Xiが24%、EMOBILE LTEが40%の人口カバー率。SoftBank 4Gは東京23区のほか、札幌市、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、名古屋市、大阪市、神戸市、福岡市、北九州市とこれらの都市の周辺都市をカバーするとしています。
また2013年3月末までに、XiとEMOBILE LTEは人口カバー率で70%。SoftBank 4Gは、全国政令指定都市の人口カバー率を99%まで拡大するとアナウンスしています(図9)。各通信サービス、既存の通信網(3G)も利用できる仕様のため、通信不可となるエリアは限られそうですが、高速な通信環境を望んで次世代サービスを選ぼうと考えている方は注意しましょう。
■スマホユーザーは月額料金が安くなる場合も
このほか、次世代通信サービスを契約するポイントになるのが、スマホユーザーに対する通信料金の割引です。NTTドコモでは、Xi対応のスマートフォンを利用しているユーザー(Xiパケ・ホーダイ/フラット契約が必要)が、Xi対応のモバイルWi-Fiを契約した場合に、月額料金を3880円(「Xiデータプラン フラット にねん」契約時)に割り引くキャンペーン「Xi2割キャンペーン」を実施しています(3月1日から3月31日まで)。
ソフトバンクモバイルでも、同社のスマートフォン(Xシリーズを除く)を一定の条件を契約しているユーザーに対し、「4Gデータし放題フラット」の月額料金を3880円に値引く「スマホセット割」を実施しています。
また次世代通信サービスは、これまでのように、どれだけ使っても一定の料金を支払えば良いというサービスではありません。XiとSoftBank 4Gでは、今年10月からパケットの完全定額サービスを取りやめる予定です。Xiでは一カ月に7GB、SoftBank 4Gは1か月に5GBを上限のデータ通信量と定め、超過した場合は通信速度を最大128Kbpsに制限します。データ通信量の上限を超えて高速通信するには、2GBごとに2625円を支払うことになります。
高速化の一方で、通信可能なデータ量には制限がかかる見込みの次世代通信サービス。メリットとデメリットを考え、加入するか慎重に検討することが大切です。(テクニカルライター/原 如宏/@raitanohara)
■関連サイト
▼「SoftBank 4G」(ソフトバンクモバイル)
http://mb.softbank.jp/mb/special/11winter/4g/
▼「EMOBILE LTE」(イー・モバイル)
http://emobile.jp/sp/lte/?sc_pid=top_mainfl_18_lte
▼「Xi(クロッシィ)」(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/xi/
▼「WiMAX2とは」(UQコミュニケーションズ)
http://www.uqwimax.jp/service/wimax/wimax2.html
▼「Xi2割キャンペーン」(NTTドコモ)
http://mb.softbank.jp/mb/data_com/
▼「スマホセット割」(ソフトバンクモバイル)
http://mb.softbank.jp/mb/data_com/price_plan/data_flat_4g/
最終更新:2月27日(月)17時9分
各社次世代型通信は気になるが多分対応するのは出て暫くは無理なんだろうね。
下手すると対応しない可能性もあるんだろうし。
この手の一番問題になるのは0インストール。
Winだったらさほど問題ではないのだが問題はそれ以外の場合。
下手するとJUSB型そのもの認識出来なかったという例もあるんじゃないのかな。
さてさてどうなるのやら。
暗黒の稲妻