遺伝子の異常融合発見=肺腺がん細胞、増殖原因―がんセンター
時事通信 2月13日(月)3時7分配信
日本人の肺がん患者の半数を占めるとされる肺腺がんで、原因とみられる遺伝子の異常な融合を、国立がん研究センターの河野隆志研究所ゲノム生物学研究分野長らのグループが発見した。米医学誌ネイチャー・メディシンで13日までに発表した。
河野氏によると、日本人の肺腺がん患者319例を調べたところ、うち6例で本来結び付くはずのない遺伝子の「KIF5B」と「RET」が融合していた。融合によってできたたんぱく質の中にある酵素「キナーゼ」の働きが異常に強まり、肺腺がん細胞が増殖することが分かった。
遺伝子の融合は後天的な影響とみられる。今回異常が判明したのはいずれも非喫煙者で、たばこ以外の要因が考えられる。
キナーゼの働きを抑えると、がん細胞の増殖が抑制されることも確認。米国で甲状腺がんの治療薬として承認されている「バンデタニブ」で、同様の効果が見込まれるという。
最終更新:2月13日(月)6時57分
症例が少ないのは気になる所だけど、進行を抑える薬まで判っているのは凄い発見。
暗黒の稲妻
時事通信 2月13日(月)3時7分配信
日本人の肺がん患者の半数を占めるとされる肺腺がんで、原因とみられる遺伝子の異常な融合を、国立がん研究センターの河野隆志研究所ゲノム生物学研究分野長らのグループが発見した。米医学誌ネイチャー・メディシンで13日までに発表した。
河野氏によると、日本人の肺腺がん患者319例を調べたところ、うち6例で本来結び付くはずのない遺伝子の「KIF5B」と「RET」が融合していた。融合によってできたたんぱく質の中にある酵素「キナーゼ」の働きが異常に強まり、肺腺がん細胞が増殖することが分かった。
遺伝子の融合は後天的な影響とみられる。今回異常が判明したのはいずれも非喫煙者で、たばこ以外の要因が考えられる。
キナーゼの働きを抑えると、がん細胞の増殖が抑制されることも確認。米国で甲状腺がんの治療薬として承認されている「バンデタニブ」で、同様の効果が見込まれるという。
最終更新:2月13日(月)6時57分
症例が少ないのは気になる所だけど、進行を抑える薬まで判っているのは凄い発見。
暗黒の稲妻