ビデオカメラ新製品、追加機能で差別化 デジカメとスマホに対抗
フジサンケイ ビジネスアイ 2月9日(木)8時15分配信


拡大写真
JVCケンウッドのビデオカメラ「エブリオ」は無線通信機能(Wi-Fi)を搭載。タブレットPCなどと連携させてビデオカメラを操作することもできる(写真:フジサンケイビジネスアイ)
 新入学・入園シーズンを控え、デジタルビデオカメラの新製品が出そろった。各社はフルハイビジョン(フルHD)対応など画質の向上はもちろん、無線通信やプロジェクター(投影装置)など新機能を競っている。デジカメやスマートフォン(高機能携帯電話)の動画撮影機能が定着し、市場が浸食されかねない中で、専用機ならではの性能を前面に押し出して差別化を図る戦略だ。

[フォト] 世界最高3630万画素の「D800」 ニコンのデジタル一眼新機種

 「(スマホなど)モバイル端末の動画撮影機能と競合するのではなく、共存を目指した」と話すのは「エブリオ」ブランドを展開するJVCケンウッドの担当者。2月下旬発売の新モデルの最大の特徴は「ネットワークカメラ」機能だ。

 新製品10モデルのうち、3モデルに無線LAN通信の規格「Wi-Fiダイレクト」を搭載。ネット経由でもスマホやタブレット端末をリモコン代わりに使うことができる。例えば、家庭内の映像を外出先からスマホで確認したりすることも可能だ。ターゲットは若い女性やソーシャルメディアを使いこなす夫婦で、市場想定価格は6万~10万円前後。

 昨年、国内シェア首位となったソニーは「ハンディカム」ブランドの7機種を発売し、うち3機種にプロジェクター機能を内蔵。「撮影後すぐにみんなで動画を楽しめる」(担当者)のが売り物で、テレビやパソコンに接続せずに、壁などをスクリーン代わりに映像を映し出せる。5メートル先に100インチ大の映像を投影でき、高音質のスピーカーも搭載した。1月下旬から順次発売を始めた。想定価格は5万5000~14万円程度。

 キヤノンは3月上旬から「アイビス」ブランドの3機種を発売。小型・軽量化と画質向上を目指した。最上位機種「HF M52」(8万5000円前後)は業務用と同じ高感度の撮像素子を採用し、暗がりでもきれいに撮影できる。

 パナソニックは2月1日から順次5機種を発売。主力機「HC-V700M」(11万円前後)は広角28ミリからの光学26倍ズームが可能で、フルHDとしては世界初になるという。

 電子情報技術産業協会(JEITA)の調べでは、国内のビデオカメラの出荷台数はここ数年140万台前後で推移していたが、160万台超を記録した2003年からの買い替えのタイミングを迎えており、10、11年は170万台を超えた。これに加え、入学式や運動会のほか、最近は動画投稿サイトの普及で“日常使い”に広がったことが、市場を縮小に歯止めをかけているとの見方もある。(日野稚子)

最終更新:2月9日(木)10時32分

新入学・入園シーズンを控え、デジタルビデオカメラの新製品が出そろったそうだ。

暗黒の稲妻