金の輸出100トン突破、「有事の金」需要増
読売新聞 2月5日(日)3時6分配信

 財務省の貿易統計によると、2011年の金の輸出量(加工品や貨幣用を除く)が前年比34・0%増の122・8トンと、初めて100トンを突破した。

 欧州危機や中東の政情不安などを受けて「有事の金」に対する世界的な需要が伸びている一方で、国内ではバブル期に購入した宝飾品などを売って換金する個人が増えたためだ。

 金の業界団体ワールド・ゴールド・カウンシルによると、世界中の金の流通量は16万6600トン(10年末時点)。このうち約50%は宝飾品で、インドや中国での需要が堅調に伸びている。また、欧州危機や米財政の悪化を受けてユーロやドルの信認が低下していることから、各国の中央銀行も金の保有を増やしている。北アフリカや中東情勢の混乱も金に対する需要を押し上げている。

最終更新:2月5日(日)3時6分

財務省の貿易統計によると2011年の金の輸出量(加工品や貨幣用を除く)が前年比34.0%増の122.8トンと、初めて100トンを突破したそうだ。

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