「1年生でも内々定」のユニクロが都内で会社説明会 765人が参加
産経新聞 2月3日(金)18時16分配信


【フォト】就活、頼る人・場所増やすことが必要
ユニクロの会社説明会「ユニクロ 希望塾」で講演する柳井正社長=3日、東京都港区(金谷かおり撮影)(写真:産経新聞)
 カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは3日、東京都内で入社希望者向け会社説明会「ユニクロ 希望塾」を開催した。来年春の入社から、大学生以上なら年間を通じ、いつでも応募できる採用制度を昨年12月に導入してから初のセミナーで、計765人が参加、うち大学1、2年生は約30人だった。

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 制度は通年採用の一環で、大学1年生でも事実上の内々定を得ることが可能になる。在学中のインターンシップを経て、卒業と同時に即戦力となる優秀な人材を早期に確保する狙い。柳井正会長兼社長はセミナーで「就職に協定があるほうがおかしい。個人、企業がもっと自由にやるべき」と強調した。

 参加した拓殖大1年の阿部雄哉さん(19)は「ユニクロに就職したい気持ちがすでに決まっており、いい制度ができた」と歓迎。早稲田大1年の土屋芽以さん(19)は「就職活動は厳しい状況なので早めに動きたい」と話していた。

 学生の就職活動では、活動の長期化への批判が高まったため、経団連が昨年、開始時期を従来の10月から12月に後ろ倒しするなど、新卒一斉採用の制度が曲がり角にある。

 今回の取り組みについて日本総研の山田久・主席研究員は「採用ルートの多様化は不可欠で、その一環として注目される」と評価する。ただ在学中に仕事を覚えることには「学業の妨げになる」(リクルートエージェントの海老原嗣生フェロー)との批判も根強い。

 ファーストリテイリングは2013年度は、前年度比270人増となる約500人を採用する計画だ。

最終更新:2月3日(金)21時26分

カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは3日、東京都内で入社希望者向け会社説明会「ユニクロ 希望塾」を開催したそうだ。

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