パキスタン首相を起訴へ 大統領の汚職疑惑めぐり
産経新聞 2月2日(木)19時40分配信

 【ニューデリー=田北真樹子】パキスタン最高裁は2日、汚職などの罪に問われたザルダリ大統領の審理再開をめぐり、その恩赦を無効とした最高裁判決を履行していないとしてギラニ首相を法廷侮辱罪で起訴する決定をした。

 13日にギラニ氏の出廷を要請した上で、正式に手続きを開始する。手続きには時間がかかる上、ギラニ首相側は上訴するとの見方もある。

 有罪判決を受ければ、ギラニ氏は収監されるほか、議員資格を失い首相の座を追われる可能性がある。国内メディアは、最高裁の動きがザルダリ政権への痛手となり、下院選が前倒しされるのではないかとの見通しを伝えている。

 最高裁はこの2年間にわたり、ザルダリ氏に対し1990年代に審理されていた汚職疑惑をめぐって、スイス当局に審理再開を要請する手紙を書くことを政府に要求していたが、政府は大統領には国内外で免責特権があるとして応じてこなかった。

最終更新:2月2日(木)20時1分

パキスタン最高裁は2日、汚職などの罪に問われたザルダリ大統領の審理再開をめぐり、その恩赦を無効とした最高裁判決を履行していないとしてギラニ首相を法廷侮辱罪で起訴するそうだ。

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