富士山、夏のマイカー規制延長…路上駐車対策で
読売新聞 1月29日(日)10時38分配信

 富士山の世界文化遺産登録を目指す静岡県は、登山者の集中による自然環境悪化を防ごうと、登山シーズンのマイカー規制を強化する。

 今夏は昨夏より8日間延長して34日間とし、7、8月の夏休み期間中のほとんどが規制の対象日になる。規制日以外に問題となる長い路上駐車の解決に加え、登山道の渋滞や山小屋の混雑解消を期待している。

 対象は、県内3登山口のうち富士宮口(富士宮市)と須走口(小山町)。すでに地元市町との協議も進めており、2月中旬にも詳しい規制日を発表する。

 最近の富士山ブームで登山者が増えたことで、登山道が始まる富士山5合目では、駐車場に入りきらないマイカーが車道に長い路上駐車をして問題となっていた。2010年夏には、路上駐車が最長で9・4キロ、平均で4・5キロにもなった。

 これに対し、県は11年夏、マイカー規制日を前年より9日間延長して26日間に拡大。5合目までのシャトルバスなどに乗り換える富士宮口、須走口の麓にある2駐車場も、規制日は有料化(1台1000円)した。その結果、路上駐車の長さは最長で4・3キロ、平均でも2・6キロと、それぞれ半減に成功。地元や登山者の評判も良かったという。

 県は、「昨年は東日本大震災の影響で海外からの登山者が少なくなったが、今年は増客も予想され、対策を強化していきたい」としている。

最終更新:1月29日(日)10時38分

富士山の世界文化遺産登録を目指す静岡県は、登山者の集中による自然環境悪化を防ごうと、登山シーズンのマイカー規制を強化するそうだ。

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