遺伝子立体構造を初解明=インフルウイルス、「新型」で―増殖防ぐ新薬に・東大など
時事通信 1月25日(水)1時32分配信
インフルエンザウイルスの粒子内にある8本の遺伝子分節の立体構造を初めて解明したと、東京大医科学研究所や兵庫大などの研究チームが24日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。観察対象は2009年に流行した「新型」(A型H1N1亜型)だが、さまざまなインフルエンザでウイルスの増殖を防ぐ画期的な新薬を開発する手掛かりになると期待される。
ウイルス粒子は、ヒトや動物の細胞への侵入・脱出に使うとげ状たんぱく質が表面にたくさんあるウニのような球形(直径約100ナノメートル=ナノは10億分の1)をしている。この球形の殻の中に、かりんとうに似た形の遺伝子分節(太さ12ナノメートル)が8本、束になって入っている。
東大医科研の河岡義裕教授や野田岳志准教授らが電子顕微鏡を使い、コンピューター断層撮影(CT)に似た方法で調べたところ、1本の遺伝子分節は棒状のたんぱく質にリボ核酸(RNA)が巻き付いてできていることが判明。遺伝子分節同士は、数本の細いひも(太さ2ナノメートル)で結ばれていた。このひもができないようにする薬を開発すれば、ウイルスは遺伝子分節を束ねられず、増殖できなくなる。
最終更新:1月25日(水)8時37分
医学の進歩だね。
日本の研究者はやっぱり凄いと素直に関心だね。
これからも頑張ってほしいね。
暗黒の稲妻
時事通信 1月25日(水)1時32分配信
インフルエンザウイルスの粒子内にある8本の遺伝子分節の立体構造を初めて解明したと、東京大医科学研究所や兵庫大などの研究チームが24日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。観察対象は2009年に流行した「新型」(A型H1N1亜型)だが、さまざまなインフルエンザでウイルスの増殖を防ぐ画期的な新薬を開発する手掛かりになると期待される。
ウイルス粒子は、ヒトや動物の細胞への侵入・脱出に使うとげ状たんぱく質が表面にたくさんあるウニのような球形(直径約100ナノメートル=ナノは10億分の1)をしている。この球形の殻の中に、かりんとうに似た形の遺伝子分節(太さ12ナノメートル)が8本、束になって入っている。
東大医科研の河岡義裕教授や野田岳志准教授らが電子顕微鏡を使い、コンピューター断層撮影(CT)に似た方法で調べたところ、1本の遺伝子分節は棒状のたんぱく質にリボ核酸(RNA)が巻き付いてできていることが判明。遺伝子分節同士は、数本の細いひも(太さ2ナノメートル)で結ばれていた。このひもができないようにする薬を開発すれば、ウイルスは遺伝子分節を束ねられず、増殖できなくなる。
最終更新:1月25日(水)8時37分
医学の進歩だね。
日本の研究者はやっぱり凄いと素直に関心だね。
これからも頑張ってほしいね。
暗黒の稲妻