エチオピア北部の外国人襲撃、反政府組織「政府軍が殺害」
ロイター 1月24日(火)19時17分配信

[アディスアベバ/ブダペスト 23日 ロイター] エチオピア北部で外国人観光客らが襲撃を受け、5人が死亡、4人が誘拐された事件で、反政府組織「アファール革命民主統一戦線(ARDUF)」は声明を発表し、誘拐した4人が無事であると明らかにした。また、5人を殺害したのはエチオピア軍だとしている。

エチオピア政府報道官は18日、エリトリアとの国境に近いアファール州で17日午前5時に外国人観光客らが武装勢力に襲撃され、ドイツ人2人、ハンガリー人2人、オーストリア人1人が死亡し、外国人2人とエチオピア人2人が誘拐されたと発表。エリトリア政府が武装勢力に訓練を提供したと主張していた。

ARDUFは21日付の声明で、誘拐した外国人2人はドイツ出身だとし、エチオピア人2人も含めて全員が無事で安全な場所にいると発表。「平和的な交渉を通じて4人を解放する」としたが、要求内容は明らかにしなかった。

エリトリア政府は、武装勢力に訓練を提供していないと主張。ARDUFもエリトリアの関与を否定し、外国人ら4人の誘拐は認めた一方で、5人を殺害したのはエチオピア軍だと指摘した。同国軍がARDUFの警備隊に発砲したとし、「我々の部隊はエチオピア軍の兵士16人を殺害し、数十人を負傷させた」と明らかにした。

エチオピアとエリトリアの間では1998─2000年に国境紛争が発生し、7万人が死亡したとされている。

最終更新:1月25日(水)13時28分

どちらが悪いのかは判らないが巻き込まれた人は気の毒だ。

暗黒の稲妻